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合音
「合音〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
合音の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
全に一つの音になっていた。そうして当時はこれを開音とし(一)(二)の種類のものを
合音として、おのおの別の音として取扱ったのである(室町時代の末には多少両者の発音....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
である。要は結局エイゼンシュテインが視覚的|陪音と呼び、あるいはむしろ視覚的|結
合音と呼ばるべきものを生み出すにあるのである。この結合によって生じるものはもはや....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
き合わせることによって、二つのおのおのとはちがった全く別ないわゆる陪音あるいは結
合音ともいうべきものを発生する。これが映画の要訣であると同時にまた俳諧の要訣でな....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
にいいことだ!……」 彼らが口にすることは、主題や副主題、陪音《ばいおん》や結
合音、九度の連結や長三度の連続、などばかりだった。ある楽譜の中に展開する一連の和....
「映画と音楽」より 著者:伊丹万作
録音時間の極端な制限。もちろんこれは経済的な理由にのみよるものであるが、多くの場
合音楽の吹込みは徹夜のぶつとおしで二昼夜くらいであげてしまう。 さてここで最も....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
立つる音から、古びた綿埃の渦のような、また絨氈臭い、そして高まる神秘性の何かの綜
合音が感じられた。 めうう……めうう……とあるものは首をあげた。ほとんど総ては....