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「吉備〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吉備の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
許《もと》へ吾輩の写真を送ってくれと手紙で依頼した男がある。この間は岡山の名産|吉備団子《きびだんご》をわざわざ吾輩の名宛で届けてくれた人がある。だんだん人間か....
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
おへやなぞへは、うっかりはいることもできませんでした。 あるとき天皇はそのころ吉備といっていた、今の備前、備中地方の、黒崎というところに、海部直という者の子で....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
生む。次に億岐洲と佐渡洲を双子に生む。(略)次に越洲を生む。次に大洲を生む。次に吉備子洲を生む。是に由りて大八洲国と曰ふ名は起れり。即ち対馬島、壱岐島及び処処の....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
牲の生活は、実にその時を境界として始められたのでした。或る年の冬は雪沓を穿いて、吉備国から出雲国への、国境の険路を踏み越える。又或る年の夏には焼くような日光を浴....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
楽浪の志我津の子らが罷道の川瀬の道を見ればさぶしも 〔巻二・二一八〕 柿本人麿吉備津采女が死んだ時、人麿の歌ったものである。「志我津の子ら」とあるから、志我津....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
吉備彦来訪 読者諸君よ、しばらくの間、過去の事件について語らしめよ。……などと....
美音会」より 著者:佐藤垢石
両君、都の何とかいう人たちがドヤドヤと入ってきて席を取る。間もなく幕が上がると、吉備舞が始まった。君が代、梓弓、神路山の三番が続けて舞われる。曲は何れもおとなし....
日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
寵用し、帰化させ、老年に及ぶや光禄太夫の大官に昇らせた如きもその例の一つであり、吉備真備、弘法大師等の学者名僧が唐土に於て彼地の碩学や高僧等をその博覧強識に由っ....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
兵士として使役せられしこと、また由来すこぶる古し。雄略天皇の崩ずるや、征新羅将軍吉備尾代の率いたる五百の蝦夷これを聞き、相いいて曰く、わが国を領制する天皇すでに....
迷信解」より 著者:井上円了
妄説をいい立て、悪事を行うこといろいろありと聞く。例えば、出雲大社の竜灯、備中|吉備津の宮の釜鳴り等、鬼神の威光に託して、巫覡等の愚民を欺き、銭を求むるの術とす....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
り文部卿になり日本の法政、軍政、文政、大学の全般をことごとく整備したともいうべき吉備真備が乗っている、留学の帰路である。それと同時に興福寺から送られた留学生の中....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
て君と為す未だかつてこれあらざるなり」との正論とは矛盾しない。しかし当時の右大臣吉備真備の如きも、称徳天皇崩御の後において、天武天皇の皇孫で、既に臣籍(註三)に....
古事記」より 著者:武田祐吉
※の岡 婚姻 伊耶那岐の命 木の花のさくや姫 美夜受比賣 蟹の歌 髮長比賣吉備の黒日賣 八田の若郎女 木梨の輕の太子 妻爭い 大國主の神 伊豆志袁登賣....
古事記」より 著者:太安万侶
たので大八島國《おおやしまぐに》というのです。それからお還《かえ》りになつた時に吉備《きび》の兒島《こじま》をお生みになりました。またの名《な》をタケヒガタワケ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
川上の唱門によって、因縁をたどることができそうに思われるのである。 あって、もと吉備公の後裔で、吉備塚の辺りに住み、地名から中尾と称したと伝えられていると、森口....