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「吉左右〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吉左右の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
がら、慌《あわ》てて後を追いかけて来た。 「待っていて下さい。必ず二三日中には、吉左右《きっそう》を御聞かせしますから。」 「うん、急がなくって好いが。」 彼....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ろにいるんでござんす」 「じゃ、道のついでだ、栗木屋のほうを洗って眼がついたら、吉左右《きっそう》しらせに寄ってやるから、帰って待っていな」 えいほうと、伝六....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
へまいれば弟が居ります、成程御家老も弟を連れて、お出は出来ますまい、御帰参の叶う吉左右を聞くそれまではお国表にいる事でございましょうから、私もどうかお国へ参りと....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
が知らせる……というほどのことでもないが、江戸へ近づくにつれて、なんとかして壺の吉左右《きっそう》が知れそうなものだと、しきりにそんな予感がするのです。 百い....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、辻かごのいるところまで、雪之丞を送って来て、 「そんなら、別れるが――安心して吉左右《きっそう》を待ちなせえよ」 「どうぞ、お願いいたします」 雪之丞は、や....
「堺事件」より 著者:森鴎外
幡、備前、肥後、安芸七藩の家老方がフランス軍艦に出向かわれた。姑く元の席に帰って吉左右を待たれい」 九人は是非なく本堂に引き取った。細川、浅野両藩の士が夕食の....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
を利かせ、酢にした※鰯で気前を見せたのを一重。――きらずだ、繋ぐ、見得がいいぞ、吉左右！ とか言って、腹が空いているんですから、五つ紋も、仙台｜平も、手づかみの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
きました。梶川はそれを最もよく諒解しました。 「貴君の心持はよくわかっています、吉左右《きっそう》ともに、これから三カ月後には姉君を伴うて必ず熊本へ参りますから....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
とかしますから、もうこんな不了見を起しちゃいけませんぜ。……この三日のあいだに、吉左右《きっそう》をお聞かせしますから、当にして待っていてください」 と、いつ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
でに今日で十二日、むなしく踵《かかと》をへらして駈けまわるばかり。いまだになんの吉左右もございません。ところがいっぽう、数馬どののほうも、どこから洩れきいたか、....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
たことでしょう。手前はこれから『かごや』へ行って、とっくりと検べあげ、夕方までに吉左右《きっそう》をお知らせいたします、では、ごめん」 和泉橋の北づめの藤堂の....
「純情狸」より 著者:佐藤垢石
なり、このごろは臣下の多くに面接せぬという。 しからば、ご病気ご全快を待って、吉左右を見るより他に法はない。それまでに、粗忽があって美女を損じてはならぬという....
「三国志」より 著者:吉川英治
してくると、 「将軍。どうでした」 と、彼の乗物の蔭に待っていた武将が、参内の吉左右を小声でたずねた。 「ア。……袁紹か」 「何太后に召されたと聞いたので、案....
「三国志」より 著者:吉川英治
胤を使者として、 「ご縁談の儀は、いかがでしょうか。一家君臣をあげて、この良縁の吉左右を、鶴首しておるものですから」 と、内意をただしにきた。 呂布は、韓胤....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
存知ないことではないかもしれません。半分はそれにご同意を示し、半分はこの官兵衛の吉左右を心待ちにお待ちになるものと愚考されまする。――故に、たとえ老臣衆や一族の....