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吉弥
「吉弥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吉弥の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
、まア、よかった」 「可哀そうに、そんなことを言って――何という名か、ね?」 「
吉弥と言います」 「帰ったら、礼を言っといておくれ」と、僕は僕の読みかけているメ....
「二人町奴」より 著者:国枝史郎
とて同じでござる。弥左衛門殿のお扱いなら、なんの不足がございましょう。白柄組とか
吉弥組とか、旗本奴の扱いなら、とかく何かと言っても見たいが、長兵衛殿のお身内なら....
「好きな髷のことなど」より 著者:上村松園
そこに行くと花柳社会の人達には勇気があります。いつだったか、先斗町で有名な美人の
吉弥と一緒に何彼と話していた時、お高祖頭巾の話が出ました。紫縮緬か何かをこっぽり....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
して貴紳の従者たるもの、往々にしてその例あり。貞観のはじめ前越後守伴龍男の従者|
吉弥侯広野の、その主の犯罪を官に密告せる書生物部稲吉を殴殺せしがごときその一なり....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
は実に夷人にして、始めて鎮守府将軍に任ぜられたのだ。一族秀武の姓の吉彦はすなわち
吉弥侯で、これまた俘囚に普通に見る氏である。後三年の役の末金沢落城のさいに当って....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
らしいはなしじゃねえ。だが、おめえは何家の色子かね」 「葭町の万字屋にいる姉崎|
吉弥といいまする。番屋のおじさん……後生おねがい――この木戸さえ通れば葭町の家へ....