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「吉相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吉相の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
は立止まった。「うむ」と彼は唸り出した。「これは素晴らしい屋敷だわい。四真相応大吉相の図説に、寸分隙無く叶っている。右に道路、左に小川、南に池、北に丘、艮の方角....
稲生播磨守」より 著者:林不忘
やしく一覧する。 奎堂 さすがは太守のお腰の物、領民鼓腹、お家万代のはなはだ吉相、上々吉と観相つかまつりまする。相州《そうしゅう》でございますな。正宗でござ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
善の原則たり、光明あり労働し利世する日は金の卵に生ず、故に一日の始めに卵を食うは吉相で、ラテン語の諺《ことわざ》にアブ・オヴォ・アド・マルム(善より悪へ)という....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
来たり、一族和合延命という図だ。……ええと此方が八一の間取り。……土金相兼という吉相だ。……さて此方は一七の間取り。僧道ならば僧正まで進む。……それから此方が八....
南国太平記」より 著者:直木三十五
うにして、壇から降りて 「火が、みんな、左へ廻りましたの」 と、微笑した。 「吉相にござります。焔頂、左に破散して、悪声を発す。今夜の内に、成就致しましょうか....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
を大勢使うという人相ではないが、賑やかなことが大好きな人である。 長生きをする吉相もあるが、恋愛をすれば必ず苦労する相をも併せ持っている。 最後に総括すれば....
註文帳」より 著者:泉鏡花
の蓋が取れて手が切れるなんざ、おっと禁句、」とこの際、障子の内へ聞かせたさに、捨吉相方なしの台辞あり。 五助はまめだって、 「よくそう謂いなせえよ、」 「十九....
妖怪学」より 著者:井上円了
えに、口と鼻との間のくぼみある筋は、これを山より海に通ずる溝と定む。その溝深きを吉相とす。なんとなれば、深ければ水の滞りなく流るるがごとく、人の一生の運もふさが....
迷信解」より 著者:井上円了
地の所は出水の手当ていたし、小破れを繕い、火の用心を大切にして住む家を、すなわち吉相の家とす」とあるは、おもしろき説明である。 人相、家相のほかに、墨色と名づ....