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吉祥寺
「吉祥寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吉祥寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「喝采」より 著者:太宰治
れども、こうして部屋の中でだけ着て、うろうろしているのには、理由があった。かれの
吉祥寺の家は、実姉とその旦那さんとふたりきりの住居で、かれがそこの日当りよすぎる....
「家庭の幸福」より 著者:太宰治
かった。 「これは、マサ子のよ」 と七歳の長女は得意顔で、 「お母さんと一緒に
吉祥寺へ行って、買って来たのよ」 「それは、よかったねえ」 と父は子供には、あ....
「乞食学生」より 著者:太宰治
な親しい友人はいないか、と少年に問い、渋谷に、ひとりいるという答を得て、ただちに
吉祥寺駅から、帝都電鉄に乗り、渋谷に着いた。私は少し狂っていたようである。 神....
「酒の追憶」より 著者:太宰治
は、また、わるくないものですよ。」 苦労人らしい口調で言った。 私は丸山君を
吉祥寺駅まで送って行って、帰途、公園の森の中に迷い込み、杉の大木に鼻を、イヤとい....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
炊守《おおいのかみ》のお下屋敷へおなりになり、ここで狩り着にお召し替えとなって、
吉祥寺裏のお鷹《たか》べやからお鷹をお連れになり、上尾久《かみおぐ》、下尾久、と....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りでなく、ここらは寺の多いところで、お富士様を祀った真光寺を始めとして、例の駒込
吉祥寺、目赤の不動、大観音の光源寺、そのほか大小の寺々が隣りから隣りへと続いてい....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
登校。 ◯偕成社も焼け落ちた。出版企画中の「成層圏戦隊」もこれにて無期延期。 ◯
吉祥寺駅にて山東先生にお目にかかる。 ◯報道班員の身分証明書で切符を買って通る。....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ます。むかしは新宿から淀橋、中野、高円寺、馬橋、荻窪、遅野井、ぼくや横町、石橋、
吉祥寺、関前……これが江戸から小金井へゆく近道ということになっていましたが、歩い....
「ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
いて行って、駅の前の露店で飴を買い、坊やにしゃぶらせて、それから、ふと思いついて
吉祥寺までの切符を買って電車に乗り、吊皮にぶらさがって何気なく電車の天井にぶらさ....
「水仙」より 著者:太宰治
ばかりは蒼くなってしょげ返っているその様子を目前に見て、ちょっと言い出しかねた。
吉祥寺の駅の前でわかれたが、わかれる時に僕は苦笑しながら尋ねた。 「いったい、ど....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
はこの温気のない世界をいかに羨むことか知れない。 或年の夏の末、私の友人が私を
吉祥寺方面へ誘った、そして私の仕事の便宜上、その辺で住めばいいだろうといって地所....
「火の扉」より 著者:岸田国士
目にあまるふしだらな生活をしているのである。 その夜は夫の先輩にあたるN中将の
吉祥寺の家へ泊めてもらい、それ以来、彼女は夫の顔を見ないのである。 スーツケー....
「夢のお七」より 著者:岡本綺堂
、その夢が三晩もつづいたので、足軽も捨てては置かれないような心持になって、駒込の
吉祥寺へたずねて行くと、それは伝説のあやまりで、お七の墓は小石川の円乗寺にあると....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
を通るのは珍らしいよ。ここは涼しいね。」 ずんずん行っておしまいになりました。
吉祥寺の方からお帰りになるのでしょう。馬場はもとより、宅の並びにも門灯の附いてい....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
後高波の変はかりがたく、溺死の難なしというべからず、是に寄りて西入船町を限り、東
吉祥寺前に至るまで凡そ長さ二百八十間余の所、家居取払い空地となし置くものなり。 ....