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「吉良上野介〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吉良上野介の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
より少ないと、肩身が狭いぞ」 「第一評判が悪くなる」と、人々がいっている時、 「吉良上野介様あ!」と、玄関で呼ぶ声がした。 「そらっ!」 人々が立ち上った。玄....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の早いのは松坂町の弁天堂へ駈けつけて、おうかがいを立てるのもあった。松坂町はかの吉良上野介の屋敷のあった跡で、今はおおかた町屋となっている。その露路の奥に善昌と....
元禄十三年」より 著者:林不忘
をふくんで、逃げ出していた。 三 勅使が、玄関に着こうとしていた。吉良上野介は、お掛縁《かけえん》に控えて、最後に、すべての配《くば》りはよいかと....
四十八人目」より 著者:森田草平
いで喰いとめた。 二 去年三月主君|浅野内匠頭、殿中にて高家の筆頭|吉良上野介を刃傷に及ばれ、即日芝の田村邸において御切腹、同時に鉄砲洲の邸はお召し....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
るも私にこれを殺すの理なし。 昔、徳川の時代に、浅野家の家来、主人の敵討ちとて吉良上野介《きらこうずけのすけ》を殺したることあり。世にこれを赤穂《あこう》の義....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
陛下)から級友たちの眼が、みな自分を刺すように感じられたそうである。 忠臣蔵の吉良上野介も、祖先は足利家の支族である。だから尊氏が中原へ出た軍需や足がかりの地....
無宿人国記」より 著者:吉川英治
急に、国元の米沢から上ってきたわけだった。問題の重点は、世間からも注意されている吉良上野介の身についてである。いうまでもなく、上野介の夫人は、上杉家の当主|綱憲....
べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
果したというのである。 その、密偵の仕事のうちでも、最も、探り得なかったのは、吉良上野介の寝室の位置だった。 討入を決するまでに、どれほど、それを知ることに....
俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
まあ背の高いことと驚いたのであります。 年玉や高家邸の表門 高家というのは例の吉良上野介のような役目で、公家と武家との間に立って両者の交渉を掌る職務であるとこ....
大岡越前」より 著者:吉川英治
」 「そうだろうね」と、お袖も、ニコと笑った。 「じゃあ、この春殿中で、浅野様が吉良上野介を刃傷したときのような騒ぎかえ」 「まさか、それほどでもありませんがね....