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吉野山
「吉野山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吉野山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
、全校の生徒が、修学旅行で大和巡りに出かけた。奈良から橿原神宮に詣でて、雨の中を
吉野山に登って、何とかというお寺に泊った。第二期生だけがほかの宿で、第四期生と僕....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
と仰せ出されければ、正行頭を地につけて、兎角の勅答に及ばず」 場所は古来伝称の
吉野山である。君臣の義相発して情景|相具った歴史の名場面ではないか。かくて共に討....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
(浪花) 世間胸算用、五十一歳 遊興戒 (江戸) 西鶴置土産、五十二歳(歿)
吉野山 (大和) 万の文反古、歿後三年刊行 貧の意地 むかし江戸品川、....
「惜別」より 著者:太宰治
余っている際には、風景や時事の画片を映して私たちを楽しませてくれた。華厳の滝や、
吉野山など、殊にも色彩が見事で、いまでもあざやかに記憶に残っているが、時事の画片....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
などで囲んだ小池があって、筧からの水がいきおい込んで落ちている。ことしの春遊んだ
吉野山中の宿坊に似た庭景色だと思うが、あの色つやのいい青苔と、座敷一杯に舞い込む....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
リップをやるのさ。役の行者以来、法術によって何でも祈りだすのが山伏というものさ。
吉野山に立って北方を見ると、天は山々の壁によってさえぎられ、一きわ高いのを龍門岳....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
「碁盤忠信」の序幕と二番目を見はぐってしまったが、菊五郎は病気か何かで、二番目の
吉野山の義経は家橘が代っていたらしい。「山伏摂待」の幕のあく前に、求古会員が繋が....
「上野」より 著者:永井荷風
山処トシテ桜樹ナラザルハ無シ。其ノ単弁淡紅ニシテ彼岸桜ト称スル者最多シ。古又嘗テ
吉野山ノ種ヲ移植スト云フ。毎歳立春ノ後五六旬ヲ開花ノ候トナス。」としてある。そし....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
在の伝説は甚だ多い。播磨風土記には、多可郡の山間に異俗の部落二箇所を挙げてある。
吉野山間の国樔人は言うまでもなく、前記言語容貌他国人に異なりと言われた飛騨人の如....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
東海道を奥州まで旅した。また京近くへ帰ってきて、三十代に熊野、高野山及び天野山、
吉野山にこもった。これが修業時代で、五十代に入ると、西国の旅に出た。備前から四国....
「古事記」より 著者:太安万侶
て帝位に昇るべき徳をお示しになりました。しかしながら時がまだ熟しませんでしたので
吉野山に入つて衣服を變えてお隱れになり、人と事と共に得て伊勢の國において堂々たる....
「神仙河野久」より 著者:田中貢太郎
お弟子になされてくださいませ、一体ここは何と云う処でございましょう」 「ここは、
吉野山の奥で、昔から人跡の到らない処であるから、仙道修行にはまたと無い処じゃ、わ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
だから桜ばかりにしてしまえ」というのと同じです。 これでは日本の風景にしても、
吉野山や飛鳥山ばかりになり、須磨の眺めや明石の風光や松島の絶景はなくなってしまう....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
儀式をやっております。これは有名な国栖の奏などと併せ考うべきもので、国栖もやはり
吉野山中の一種の山人でありました。山人とは山間の住民のことで、もと何ら里人と区別....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
わなかった)北はその花川戸、山の宿、金竜山下瓦町。――猿若町、聖天町を経て、遠く
吉野山谷あたりから来るものばかりだった。まれには「吉原」からもかよって来た。――....