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吊り上げる
「吊り上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吊り上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
人の流れがそれぞれの桟敷へと動き出した。二人はまた階段を登っていった。矢代は
吊り上げるように真紀子を支えねばならぬので、ふと擦れ合う胴の触感から醒める暗黙の....
「鼠坂」より 著者:森鴎外
けたり、汽船に荷物を載せる Crane と云うものに似た器械を据え附けたりして、
吊り上げるのである。職人が大勢|這入る。大工は木を削る。石屋は石を切る。二箇月立....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
いる詩人の感得を述べてる処に寓って来る。どの家の井でも深ければ深い程、竜宮の水を
吊り上げる事の出来る様なものである。此水こそは、普遍化の期待に湧きたぎっている新....