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吊り革
「吊り革〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
吊り革の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女生徒」より 著者:太宰治
方が図々しいのかも知れない。 仕方なく、アンブレラとお道具を、網棚に乗せ、私は
吊り革にぶらさがって、いつもの通り、雑誌を読もうと、パラパラ片手でペエジを繰って....
「指と指環」より 著者:佐左木俊郎
だった。省線電車の中に並んだ女達が慎《つつ》ましく膝の上に揃えた指、乗合自動車の
吊り革を掴《つか》む女達の指。市内電車の中で手持ち無沙汰に乗車券を弄《もてあそ》....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
度手をふいても手がきたない。電車に乗りましてもしじゅうガーゼを持っていていちいち
吊り革につかまった手をふく。本でもきれいに並べて、すこしでもゆがんだら気がすまな....