吊るし上げ[語句情報] » 吊るし上げ

「吊るし上げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

吊るし上げの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
た。そのまま一心に混凝土の壁を白眼み付けた。 それは聞いている者の心臓を虚空に吊るし上げる程のモノスゴイ純情の叫びであった。臓腑をドン底まで凍らせずには措かな....
鑢屑」より 著者:寺田寅彦
馬が日射病にかかって倒れる、それを無理に引ずり起して頭と腹と尻尾を麻縄で高く吊るし上げて、水を呑ませたり、背中から水をぶっかけたりしている。人が大勢たかって....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
たてた。あとはなにも聞こえなかった。そして老人は首吊り柱の下にせきたてられ、柱に吊るし上げられ、そして、当時の刑の習わしで――まだ生きながらに切って落とされた。....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
がさあ、これからがお慰だと待っている。 誰も彼もゆったりと腰を落ち着けて、眉毛を吊るし上げて、 さあ、どうぞびっくりするような目に逢わせて貰いたいと思っている。....
罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
のだ。そんな事を己に言って、それがなんになるものか。」肩を聳やかし、眉を高く額へ吊るし上げて、こう返事をした。 「だって嫌なお役目ですからね。事によったら御気分....