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同ずる
「同ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外科室」より 著者:泉鏡花
じゃの。あとでゆっくりと謂い聞かすがよかろう」 伯爵は一議もなく、衆みなこれに
同ずるを見て、かの医博士は遮りぬ。 「一時《ひととき》後《おく》れては、取り返し....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
かいう男のところへ夜遊びに行くのを、愚図愚図言い出した。まだ外にも二、三人それに
同ずるものがあったようだった。ある晩僕は、何かのことからその中村を、そいつの寝室....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
な情を見せまいとし、父はまた、父の肩に剰る一家の浮沈に力足らず、わたくしの喜憂に
同ずることが出来なかった。若き心を失うまいと誓ったわたくしと逸作との間にも、その....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
る。
だからこの場の風向きで、兵馬が飛騨の高山を主張すれば、むろん彼等もそれに
同ずるだろうし、ことに仏頂寺の故郷だという越中方面に爪先が向けば、彼等は喜ぶだろ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
おんい》り」 声高らかに呼ぶ者があると、 「頼朝公の御入り」 とわけわからずに
同ずるものもありました。これが小塚原を繰出すと、ゆくゆく箕輪《みのわ》、山谷《さ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ねえな。」 親分の肩越しに葬式彦が首を捻った。 「あいさ、いっそ難物だあね。」
同ずる勘次。藤吉、しきりに髷をがくつかせていた。 鬼草《おにそう》というのが、....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
かった。 わたくしは右のような印象のためにこの像を貞観時代の作とする近来の説に
同ずるものであるが、Z君はこの像に天平の気分の著しいのを指摘して、天平末より後の....