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同一哲学
「同一哲学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同一哲学の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
明示することが出来る。西田哲学は之を弁証法と呼んでいる。だがこの無的弁証法が結局
同一哲学的神秘論理に帰着することは、田辺元博士等が批評する通りだろう。神秘主義で....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
法の動力は概念にではなくて存在に置かれて考えねばならない。処がヘーゲルでは存在が
同一哲学風に――非弁証法的に――概念と自己同一であったから、吾々はそのためには、....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
論理又は論理の論理でしかなく、論理と論理が実はそれを追跡すべきである存在者とが、
同一哲学風に自同関係に置かれて了っているから、論理的判断のコプラであった例の「存....
「辞典」より 著者:戸坂潤
の一労働者は弁証法を再発見したのである。尤も、彼の弁証法には多分にシェリング風の
同一哲学やスピノザ風の汎神論が混入しているのであり、対立の代りに調和を、絶対的な....
「レンズとフィルム」より 著者:中井正一
びかけつつある。 リップスの感情移入はコーヘンが指摘するごとく、ロマンティクの
同一哲学の系統を明らかに引いている。いわば自我が物に融合する根本的契機の心理学的....
「マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
(〔Identita:t〕)と直接には等しくないのである。ロマンティクのいわゆる
同一哲学諸体系(〔Identita:tssysteme〕)は主観と客観との絶対的....
「再び「科学の歴史的社会的制約」に就いて」より 著者:戸坂潤
だが、もしこの主張に止るならば、こう主張しっ放しにするならば、それは全く抽象的な
同一哲学的主張であり、正に具象的な弁証法の断念である。かかる同一性にも拘らず、そ....