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同乗
「同乗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同乗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
お召しなすって。へへへへへ」 「なんだね、人をばかにして。一人《いちにん》乗りに
同乗《あいのり》ができるかい」 「そこはまたお話合いで、よろしいようにしてお乗ん....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
骨。それに耳の下から頤へかけて斜に、二寸位の創痕をありありと見た。おお、松風号に
同乗した機関士|松井田四郎太! もう二十年前に、どこかで死んでしまった筈の松井田....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
越しに乱射され、総領事は全身蜂の巣のように弾丸を打ちこまれ、朱に染まって即死し、
同乗して居りました工藤書記長、小柳秘書及び相沢運転手の三人も同様即死いたしました....
「地球盗難」より 著者:海野十三
かりはどうも仕方がなかった。まさかこの仁王さまの二倍もあるような巨人を、飛行機に
同乗させるわけにもゆかない。そこで直ぐ引返すから待っているようにと云い置いて、大....
「死の快走船」より 著者:大阪圭吉
重かった筈の彼以外の重量――人間なら二人の大人だ。そうだ。深谷氏の親愛なる二人の
同乗者――それも、恰度その個所で船から降りてしまったのだ。つまり白鮫号はすっかり....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
で停車している時から落始めたものだ、と言う風にね。そして先生、73号の、被害者と
同乗した被害者以外のもう一人の、或は二人の、乗務員に対して、有力な嫌疑を抱いてい....
「火星探険」より 著者:海野十三
星からの異形の使説団一行は大歓迎をもって迎えられた。 デニー博士は大統領の車に
同乗して、はなばなしいニューヨーク入りをした。一行の上に、七色の紙が花のように降....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
と、また一つの首が、出てきた。そして手をふった。 「やあ、ご苦労!」 それは、
同乗を命ぜられた工藤上等兵《くどうじょうとうへい》だった。 「萱原准尉《かやはら....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ンス軍の負傷者等を搭載しパリに向け離陸後|消息を絶ちしものなり。勇敢なる大尉及び
同乗者等の安否は、極めて憂慮さる” それを読んだ仏は、舌を捲いた。 「ふーん、....
「怪塔王」より 著者:海野十三
飛行機は、青江三等航空兵曹――略して青江三空曹が操縦している偵察機でありました。
同乗の偵察下士は、例の小浜兵曹長でありました。 「おい、そんなにがんばって大丈夫....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
人数で、車台が透いております場合は、途中、田舎道、あるいは農家から、便宜上、その
同乗を求めらるる客人がありますと、御迷惑を願う事になっているのでありますが。」 ....
「橋」より 著者:池谷信三郎
やがて馬車は入口に近づいた。だが、門の表札には刑務所という字は見つからなかった。
同乗の女がいきなり大声に笑いだした。年老った門番の老人が、悲しそうな顔をして、静....
「旅客機事件」より 著者:大庭武年
てあったのである。「三枝と言う此の機の機関士が、私を殺すと脅迫している。あなたは
同乗のよしみで、私を守って下さい。お礼はしますから」 次に集った情報とはどんな....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
列に邂逅わした。その頃はマダ合乗俥というものがあったが、沼南は夫人と共に一つ俥に
同乗して葬列に加わっていた。一体合乗俥というはその頃の川柳や都々逸の無二の材料と....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、その齢七十七歳にして、老後の保養のために日本に東遊し、帰国の途に就きたるものと
同乗す。その勇気には驚けり。わが婦人の遠く及ぶところにあらず。 十一日、晴れ、....