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同人
「同人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「羅生門の後に」より 著者:芥川竜之介
ねて、それで格別不満にも思わなかった。尤《もっと》も、途中で三代目の「新思潮」の
同人になって、短篇を一つ発表した事がある。が、間もなく「新思潮」が廃刊すると共に....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
潮のためのみならず、日本のためにも、そういう人たちの多くなることを祈りたい。もし
同人のうぬぼれが、単にうぬぼれにとどまらない以上は。
○僕の書くものを、小さくま....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
か》み合いの喧嘩となりたる末、頸部に重傷を負い即刻絶命したり。ことに不思議なるは
同人の頸部なる創《きず》にして、こはその際|兇器《きょうき》にて傷《きずつ》けら....
「路上」より 著者:芥川竜之介
とう》へ手を通し出すと、急に思い出したような調子で、
「おい、君は『城《しろ》』
同人《どうじん》の音楽会の切符を売りつけられたか。」と真顔《まがお》になって問い....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
名なイブン・アル・ハイタム(Ibn al Haitam これは前記アルハーゼンと
同人である。アイルハルト・ウィーデマン Eilhard Wiedemann の研....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
報をうけて警視庁の大江山捜査課長以下は、鑑識課員を伴って現場に急行した。現場には
同人のものらしき和服と二重まわしが脱ぎ捨てられてあったが、その外に何のため使用し....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
巧妙なる鬘《かつら》を被《かむ》り居たることを発見せるに因《よ》る。尚《なお》、
同人所有のものと思われる鞄は、赤革のスーツケースにして、大きさに不相応なる大型の....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、絵画の天地に、気|昂り、意熱して、麦のごとく燃え、雲雀のごとく翔った、青雲社の
同人は他にまた幾人か、すべておなじ装をしたのであった。 ただしこれは如実の描写....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
もなおかつ、それよりも各自の自己完成を一義としていたくらいでした。 当時青鞜社
同人の名前はかなりよく世間の人に知られていました。そして女という物珍らしさから、....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
の物質主義は神秘主義を拒絶せずにはいられなかった。僕はつい二三箇月前にも或小さい
同人雑誌にこう云う言葉を発表していた。――「僕は芸術的良心を始め、どう云う良心も....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
論を書く筈だから、こゝではその方に譲って書かない事にした。序ながら菊池が新思潮の
同人の中では最も善い父で且夫たる事をつけ加えて置く。....
「豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
ったのは、第三次の新思潮を出す時に、本郷の豊国の二階で、出版元の啓成社の人たちと
同人との会があった、その時の事である。一番隅の方へひっこんでいた僕の前へ、紺絣の....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
く外、ほとんど衣食に窮せざるものはない有様で、近江新報その他の地方新聞の続き物を
同人の腕こきが、先を争うてほとんど奪い合いの形で書いた。否な独り
同人ばかりでなく....
「西航日録」より 著者:井上円了
を呼び出だして余に応接せしむ。その語全く日本語なり。怪しみてその故をたずねしに、
同人の父は英人、母は日本人にて、自身は横浜において生育せりという。日本人の一人も....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
発行、盛んに活動した。 池袋の本部合宿所は“大正の梁山泊”ともいうべきもので、
同人が集まっては口角泡をとばして盛んに天下国家を論じたものだった。 建設者同盟....