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「同人雑誌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同人雑誌の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路上」より 著者:芥川竜之介
五人の文科の学生が「芸術の為の芸術」を標榜《ひょうぼう》して、この頃発行し始めた同人雑誌の名前である。その連中の主催する音楽会が近々|築地《つきじ》の精養軒《せ....
橡の花」より 著者:梶井基次郎
京へ来ていた五人と共に、再び東京に於ての会合が始まりました。そして来年の一月から同人雑誌を出すこと、その費用と原稿を月々|貯《た》めてゆくことに相談が定ったので....
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
られないのだ。僕たちの計画は、もうすっかり決っている。僕たちは、来年の三月から、同人雑誌を出すのだ。同人の顔ぶれは、桑田、岡本、杉野、川瀬、それに僕、このほかに....
世相」より 著者:織田作之助
うに、 「一杯だけでいい。飲ませろ」とはいって来た。左翼くずれの同盟記者で大阪の同人雑誌にも関係している海老原という文学青年だったが、白い背広に蝶ネクタイという....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
私はまだいいたいことは輻輳していて、指定された紙数は後三枚しか残っていないから、同人雑誌『愛の本』においおい書くことにして箇条書きのように簡単に書き列ねておく。....
幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
うというのです。これは富士正晴氏の手に渡るでしょう。そして、彼の意志かあわれみで同人雑誌のVILLONか、VIKINGに印刷されるでしょう。その活字が、あなたの....
歯車」より 著者:芥川竜之介
の物質主義は神秘主義を拒絶せずにはいられなかった。僕はつい二三箇月前にも或小さい同人雑誌にこう云う言葉を発表していた。――「僕は芸術的良心を始め、どう云う良心も....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の地に、美しいコバルトで題字がぬいてある。それが大そうキレイだったので、私たちの同人雑誌「青い馬」というのへ、そッくり衣裳を拝借したが、日本の印刷ではフランスの....
裏切り」より 著者:坂口安吾
一件からでした。 八千代サンはヒロポン中毒の可愛い女学生で、詩人です。日野とは同人雑誌の同志でした。新興成金の娘ですが小遣いも盗みだしたお金もみんなヒロポンに....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
愛好者の代表らしい。もっとも、そう文学に凝ってるわけじゃなく、ヴァイキングという同人雑誌の院外団格のようなおとなしいお嬢さんである。戦争中鹿児島へ疎開して、女学....
小林さんと私のツキアイ」より 著者:坂口安吾
は夏だ。なぜなら、青山二郎がサルマタ一ツの姿だったから。 私が「青い馬」という同人雑誌に「風博士」というのを書いて牧野信一に文藝春秋誌上で大そうなおほめの言葉....
東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
土から生れる地方の文学を起すより外はない。ついては、いつも思うのであるが、今日は同人雑誌の洪水時代で、毎月私の手元へも夥しい小冊子が寄贈される。(中略)扨それら....
わが文学修業」より 著者:織田作之助
つは、三高の五年生の時に、もう東京帝大へ行っている友人らとはじめた「海風」という同人雑誌に発表したが、問題にされなかった。 大学へ行かず本郷でうろうろしていた....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
って掲載し、翻訳者としての最善を尽くし、昨年八月ついに業をおえられたのであるが、同人雑誌の狭い読者だけにその恵みをわかつべきでないことはその読者たちの数々の声か....
書を愛して書を持たず」より 著者:小川未明
当時の雑誌こそ、何より有益な文献でなければなりません。 この意味からいっても、同人雑誌は極めて有意義のものです。新しい芸術上の運動も、そのはじめは、同志の綜合....