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同仁
「同仁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同仁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
うわやく》や同僚は未亡人《びぼうじん》常子にいずれも深い同情を表《ひょう》した。
同仁《どうじん》病院長|山井博士《やまいはかせ》の診断《しんだん》に従えば、半三....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
できない所はなくなるでしょう。して見ると、真を写す文字ほど公平なものはない。一視
同仁の態度で、忌憚《きたん》なく容赦なく押して行くべきはずのものであります。ブル....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
るのが、復一の眼の邪魔になった。復一の観察するところによると、真佐子は美事な一視
同仁の態度で三人の青年に交際していた。鼎造が元来苦労人で、給費のことなど権利と思....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
、直ぐその中へ消えた。 怪しい男はその家の前でピタリと止った。 標札には中野
同仁教会、ウイリヤムソンとあった。 怪しい男は教会の前をブラ/\往ったり来たり....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
ぽみたいに扱いましたね。おれが豚のしっぽなら、お前さんは、とかげのしっぽだ。一視
同仁というものだ。おれには学はねえが、それでも衛生を尊ぶ事だけは、知っているのだ....
「道標」より 著者:宮本百合子
」
中館公一郎がいつも、まじめな内容をさらりという調子で云った。
「お歴々一視
同仁という光景はなかなかよかった」
伸子は、のぼせている頬に手の甲をあてながら....
「天馬」より 著者:金史良
在だった。朝鮮に出稼ぎ根性で渡って来た一部の学者輩の通弊の如く、彼も亦口では内鮮
同仁(日本帝国主義の植民地政策の一つで、朝鮮民族を日本人に同化させるためのスロー....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
督もし、働かせもしているのです。 そうしてこれらの人種に対して、淡々として一視
同仁に眼をかけるものだから、特にこの人を崇拝するという信者も出ない代り、不服や反....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、相当不快な感情を表わしたに相違ないが、その辺の呼吸は心得たもので、関守氏は一視
同仁の会釈を賜わったのみならず、弁信を招ずるが如く米友をも招じ、二人ともに無事こ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
所の神、愛の神は断じてそんなものではない。その愛は無限、しかもすべてに対して一視
同仁である所の、正義の神である。そして神と人との中間には、多くの守護の天使達が存....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
――大岡越前守お役宅の茶室である。
数寄屋《すきや》がかりとでも言うのか、東山
同仁斎にはじまった四畳半のこしらえ。
茶立口、上|壇《だん》ふちつきの床、洞庫....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
者であります。 それゆえ、主人は根本的に人を見る明が必要であると共に、真に一視
同仁でなくてはならないのであります。が、これがなかなか困難なことで、決して口で言....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
いう。また丙《へい》は、 「真に人に接して城壁《じょうへき》を設《もう》けず一視
同仁《いっしどうじん》的の愛情の深い人だ」という。 いま甲と丙との批評を聞くと....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
よりは客扱い――髯の生えた七難かしい軍人でも、訳の解らない田舎の婆さんでも、一視
同仁に手の中に丸め込む客扱いと、商売上の繰廻しをグングン押切って奮闘する勝気が必....
「融和促進」より 著者:喜田貞吉
しないのです。これはまことに不都合千万な次第で、ただにこれを解放なされました一視
同仁の、明治天皇陛下の大御心にそむき奉るものであるのみならず、また同一の権利を与....