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同位
「同位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同位の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
あった。 小倉は、水夫見習いが楽に出るようにと思ったのであったが、しかし舵機は
同位に船首を保つために、一刻も放擲《ほうてき》しては置けなかった。 そこへ水夫....
「蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
あけぼの」という旅館に泊まっていた。現在鍛冶橋ホテルというのがあるが、ほぼあれと
同位置にあったと思われる。 「あけぼの」の二階の窓から見おろすと、橋のたもとがす....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
働の棒組たる牛を殺すを殺人罪と攷《かんが》えたのみならず、中世まで全く動物を人と
同位と見たので、獣畜を法廷で宣言した例多い(『ルヴェー・シアンチフィク』三輯三号....
「金属人間」より 著者:海野十三
を作り出したつもりでも、けっきょくは元素表にある元素の一つであるか、あるいはその
同位元素であるというところに、収斂《しゅうれん》してしまうのがおちであろう。 ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
究となってきた。また、アメリカのコロムビア大学のユーリ博士によって、普通の水素と
同位元素である、原子量2なる、いわゆる重水素が発見され、カリフォルニア大学ルーイ....
「婦人作家は何故道徳家か? そして何故男の美が描けぬか?」より 著者:宮本百合子
いて男尊女卑であり、婦人の性はその特殊性をも十分晴れやかにのばし得る形態において
同位ではない。(男七十銭女三十銭の賃銀)それ故進歩的思索を可能とする婦人は、先ず....
「マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
て、貞奴と名乗った女優の祖を讃するに、わたしは女優の元祖|出雲《いずも》のお国と
同位に置く。世にはその境遇を問わず、道徳保安者の、死んだもののような冷静、無智、....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
キに物を言わせるなどゝは、文化文明の恥と申すべきものである。法律及び裁判所と同格
同位の組織と権力ある調停機構をもとむるのが当然ではないか。 現実に即して、今ま....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
をもって貧弱なる人民の権理通義を妨ぐるの場合に至りたるなり。ゆえに人たる者は常に
同位同等の趣意を忘るべからず。人間世界にもっとも大切なることなり。西洋の言葉にて....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
の国もやりかけたんだが、フィッションを起こすのはウラニウムで、そのウラニウムには
同位元素のウラニウム―二三五と二三八とがあるが、二三五のほうがよく割れるんだね。....