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同価
「同価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同価の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
さに同種類の芸術である。ジャズも客観的に鑑賞するものではなくて、自分で踊り狂うと
同価値の活動そのものだからである。その証拠には、街頭を歩いているラッパズボンのボ....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
なることもできる。要するに「いき」は欧洲語としては単に類似の語を有するのみで全然
同価値の語は見出し得ない。したがって「いき」とは東洋文化の、否、大和《やまと》民....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
……」
「おいそんな安いヴァイオリンがあるのかい。おもちゃじゃないか」
「みんな
同価《どうね》かと聞くと、へえ、どれでも変りはございません。みんな丈夫に念を入れ....
「創作家の態度」より 著者:夏目漱石
主義を一徹に主張すると、少なくともその形迹《けいせき》だけは芭蕉以後の正風争いと
同価値に終るようになりはせぬかと思われます。もっともこんな事は我々の日常よくある....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
帰因するものと想像されており、負の方向へのある運動は正の方向への同じ運動と完全に
同価値としなければならないので、この理由からして、絶対的無運動よりも以下の状態と....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
ー八世が、コロンブスが、クレオパトラが、南洋の土人達がですな、果して、今の我々と
同価に評価するかどうかですな……。」 氏の言葉を茲まで聞いて私は、氏がチントレ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
として猴を買うを見て訳が分らず、鼠を持ち来ってこれも猴と同じくらい食物を荒すから
同価で買い上げてくれと言うた由。熊野の五村てふ処の人いわく、猴が大根畑へ付くと何....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
観測―記述の立脚点の相対性を教える、物理学はどのような観測者の立脚点に立とうと、
同価なものとして結果しなければならない(物理学的場所――それは空間的だ――の相対....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
らず夫が依然として科学的範疇の資格を失わないということは、夫々の理論が、理論的に
同価値(エキヴァレント)であることによって、実在関係の唯一の反映であることを説明....
「恋愛論」より 著者:坂口安吾
方に同情して捨てた一方を憎むけれども、捨てなければ捨てないために、捨てられた方と
同価の苦痛を忍ばねばならないので、なべて失恋と得恋は苦痛において
同価のものだと私....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
などという店もあるが、それはもってのほかというべきだ。 常にデパートより安く、
同価なれば優等品をと心がけて、その建築の外形においては及ばないがその実質において....
「経済学及び課税の諸原理」より 著者:吉田秀夫
六ペンスではなく、四二|磅《ポンド》六シリング八ペンスである。更に、クヲタア当り
同価格で一八〇クヲタアは七六二|磅《ポンド》七シリング六ペンスでは売れず、七六二....
「明治の五十銭銀貨」より 著者:服部之総
新銀貨は、開港いらい貿易に用いられてきた「米ドル」や「墨銀」の一ドル銀貨と同品位
同価値のものにつくられている。 この一円銀貨は貿易銀と称して、明治十一年まで開....