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「同列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同列の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
忠義」より 著者:芥川竜之介
ばならない筈である。所が、この逆上では、登城の際、附合《つきあい》の諸大名、座席同列の旗本仲間へ、どんな無礼を働くか知れたものではない。万一それから刃傷沙汰《に....
のんきな患者」より 著者:梶井基次郎
してくれるものではなく、最後の死のゴールへ行くまではどんな豪傑でも弱虫でもみんな同列にならばして嫌応《いやおう》なしに引き摺《ず》ってゆく――ということであった。....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
出なかったから、彼は詭弁めいてそんな疑問を発した。偽善者と言われている他の塾生と同列に見られたくないからだろうか? それとも主人に尾を振るのがいやなためか? 塾....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
みると、反対に、にがにがしさを持て剰した。つまり夫人がかの女を、世間普通の賢母と同列に置いた見当違いが、かの女を焦立たせた。それは遠い昔、たった一つしたかの女の....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
きは抜群であったので、秀吉賞して各々に感状を授け、数百石|宛の知行であったのを、同列に三千石に昇らしめた。これが有名な賤ヶ岳七本槍である。石川兵助、伊木半七、桜....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
って、士人の風上にも置くまじきものと思われていた故、小説戯曲の作者は幇間遊芸人と同列に見られていた。勧善懲悪の旧|旗幟を撞砕した坪内氏の大斧は小説其物の内容に対....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
とこんな記事が、ロンドン中の新聞を賑わしたのが、十日ほどまえのこと。英帝皇后ご同列の米大州ご訪問や、アラビアオーマン国の王子ご新婚などに併せ……ともあれ、スペ....
雪霊続記」より 著者:泉鏡花
が、余り不躾だと己を制して、やっぱり一旦は宿に着く事にしましたのです。ですから、同列車の乗客の中で、停車場を離れましたのは、多分私が一番あとだったろうと思います....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
な意気地のない男とは信じたくないんだ。君だけはそう云う軟弱な知識階級の若様連中と同列に置きたくないんだ。分るだろう? 清原 うむ……… 文麻呂 (苛々して)さあ....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
に会心のを泛べて苔下にニヤリと脂下ったろう。「死んでまでも『今なるぞ』節の英雄と同列したるは歌曲を生命とする緑雨一代の面目に候」とでも冥土から端書が来る処だった....
四十年前」より 著者:内田魯庵
今から見れば何でもないように思うが、四十年前俳優がマダ小屋者と称されて乞食非人と同列に賤民視された頃に渠らの技芸を陛下の御眼に触れるというは重大事件で、宮内省そ....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
儀場へ数百の会葬者が着席した。市会議員連も同じく着席した。 市長は喪主菊子嬢と同列で親族席に坐っていた。そして島村はその横に坐った。 梅田は松島の袂を引いて....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
夫人で夫の任地から上京の途中この奇禍にあったもので、自殺か、過失死か不明である。同列車の車掌伊藤春吉君は語る。 「列車が裾野駅近くを通過している際デッキに立って....
洗いづくりの美味さ」より 著者:北大路魯山人
外は別として関西魚である。さかなによっては、紀州、四国、九州ももちろん瀬戸内海に同列するものである。伊勢湾あたりから漸時西方に向かい、瀬戸内海に入るに及んでは、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
高慢、良く言えば剛健、自ら指導者たるべき鍛錬に努力するとともに平民出身の一般兵と同列に取扱わるる事を欲しないのである。そこに特権制度として一年志願兵制度が発達し....