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「同名異人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同名異人の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
か、甚だしいのはおれが半七であると自称している人もあるそうですが、それは恐らく、同名異人で、わたしの捕物帳の半七老人とは全然無関係であることを断わっておきます。....
三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
」 「昨日の相馬大作、あれ一人だ。あれが下斗米だ」 「では、拙者の討取ったのは、同名異人だと申すのか?」 「そこが判らん」 「判らずに――」 「いいや、大作は、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
仁《ごじん》は知りませんが、仏生寺弥助殿なら承っております」 と村田がいう。 「同名異人であるかも知れません」 「しかし、その仏生寺弥助殿ならば、先年、京都で殺....
自由人」より 著者:豊島与志雄
調べてきてあげます。」 周組南……支那料理店紹興の主人の名がそれだった。まさか同名異人ではあるまい、と北村は思った。よい老酒を飲ませるという意味で、老酒の本場....
陳情書」より 著者:西尾正
さ、おふささん――言う迄も無く私自身の女房の名を連想したからで有ります。閣下は、同名異人が居るではないか?――と仰言るかも知れません。元より房枝などと云う平凡な....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
たが父と呼んでおる人物ではない。それだけはわかったが、ともにおゆうさんの良人で、同名異人とも思われず、はて――」 一空さまは、そこに解答があらわれているかのよ....
半七捕物帳の思い出」より 著者:岡本綺堂
るとか、甚だしいのはおれが半七であると自称している人もあるそうですが、それは恐く同名異人で、わたしの捕物帳の半七老人とは全然無関係であることを断っておきます。 ....
冒した者」より 著者:三好十郎
も、あの人に相違は無いんでしょう? 房代 あたしは、なんだか違うような気がする。同名異人の――。だって、あんな、まるで女のような人が、そんな。 織子 (柳子の額....
撥陵遠征隊」より 著者:服部之総
を「その他その他」つまり撥陵遠征隊事件そのものの「解明」に当てなかったとしたら、同名異人の例はあることだ、どうして著者エルンスト・オッペルト氏を、往年の「ちゃち....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
かぎりな要意をもって書いたつもりである。また彼と義経との関係、義経と名のる二人の同名異人があったことなど、史料せんさくもまたおもしろい仕事であった。東大の史料編....
山の人生」より 著者:柳田国男
それにしてもあまりに口が多く、また話が少しずつ喰違っているのは、やはりたくさんの同名異人があったためではなかったか。ことに寛永の初年に陸中|平泉の古戦場に近い山....