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「同型〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同型の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
、むりやりあとから握らせたに相違ないのです。しかも、ふたりの受けている致命傷が、同型のうしろ袈裟とすれば、同一人が専介、辰の両人を切って捨てておいて、おのが犯行....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
は、ひとことの文句も言えません。 服は仮縫《かりぬ》いなしに、ユニホォムと同色同型のものを、出帆《しゅっぱん》の時刻までに、間に合してくれることになりましたが....
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
探検譚と処女航路の風景とを手にいれんがためであった。そしてその次には一刻も早く、同型のテレビジョン機をつくって自国の放送局から放送したいためでもあった。なにしろ....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
の、非常に使いよい飛行機だった。当時儂の配属は、第十三戦隊の司令で、僚機として、同型の戦闘機二台を引率していたのだった。わが青軍の根拠地の土佐湾は、いよいよ持ち....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
ま鍋」「蒲焼三十銭」「○○大特売大安売り」などという文句が読まれる。 建て札が同型であるという事実の裏にはその建て札の内容にも若干の共通点があるという事を暗示....
映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
車の中ででも少しばかりのぞいて見れば、このごろ舶来のモンタージュ術と本質的に全く同型で、しかもこれに比べて比較にならぬほど立派なものが何百年前の日本の民衆の間に....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
起承転結と称する東洋的モンタージュ手法がことごとく映画編集の律動的原理の中にその同型を見いだすのである。 要するにこれらのモンタージュの要訣は、二つの心像の識....
地獄の使者」より 著者:海野十三
と足早にそこを離れて向うへ行った。どうしたのかと思っていると、彼は飾棚の上から、同型の真鍮製の積み重ねてある古風な灰皿の一つを取り、それを持って引返して来た。そ....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
な花火を携えて登場したのであった。 空闥と云う五十恰好の僧侶には、被害者と略々同型の体躯が注目された。僧侶特有の妙にヌラめいた、それでいて何処か図太そうな柔軟....
ドイルを宗とす」より 著者:甲賀三郎
改題して訳述した「赤髪組合」か、それでなければ訳者を失念したが、太陽か又は太陽と同型の雑誌に発表された「青い宝石」で、どっちが先だったか確かな記憶はない。次いで....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
口から放したまま考えていたが、やがて法水は玉幡の一つを取り上げた。玉幡は四本とも同型のもので、幅二尺高さ七尺ばかり、上から三分の一までの部分は、ビルマ風の如意輪....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
八方に漲らしていたのである。 夢違観音と同時代には新薬師寺の香薬師立像のような同型の美が作られていて、唐風様式の聡明な日本化が既に行われていた事を示す。 最....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
の先が肩とすれすれになるように断ち切っているのだ。 どうしてああも揃いに揃って同型に断髪しているのかと不思議に思って訊いてみたら、男の断髪令(これは相当以前に....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
今考えると、ステップニャツクと二葉亭とを結び付けるというは奇妙であるが、その時は同型でなくとも何処かに遠い親類ぐらいの共通点があるように思っていた。ステップニャ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
と平面光とを立てながら、ここにすうすうすうと閃めき出して来る。すっとまた切られて同型同吋の長さとなって、一枚一枚と、大きな卓上に、寸分の謬りも無く、はらりはらり....