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同学
「同学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
。専修科目が家畜魚類の金魚なのと、そういう都会人的の感覚のよさを間違って取って、
同学生たちは復一を芸術家だとか、詩人だとか、天才だとか云って別格にあしらった。復....
「新ハムレット」より 著者:太宰治
。試験の要領を聞くためだ。試験官の採点の癖を教えてもらえる。さらに、もうひとり、
同学年の秀才と必ず親交を結ばなければならぬ。ノオトを貸してもらい、また試験の時に....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
かく以上の事実は記録に値する。これは自分だけの体験した事実ではなくてかなり多数の
同学者が多少ちがった程度と形式とで体験した事実だからである。(昭和十年六月) ....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
なければならないのである。そういう吟味が充分に行き届いた論文であれば、それを読む
同学の読者は、それを読むことによって作者の経験したことをみずから経験し、作者とと....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
その性状が奇矯で頑強である場合が多いから、学者と言っても同じく人間であるところの
同学や先輩の感情を害することが多いという事実も争われないのである。そういう風変わ....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
た。翌朝の新聞に宅の下手な合奏の光景が暴露されているかと思って読んでみると「……
同学士をH町の自邸に訪えば」うんぬん、とあって、ちゃんとそのT氏の自宅においてT....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
分の割で製造されているということだ。某帝大医学部では、或る年の博士製造高が同年の
同学部の卒業生(即ち医学士)の数を遙かに超過したという珍現象をさえ惹き起した。だ....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
てもらったりした。ドイツの学者のアルバイテンという言葉の意味がここに一年半通って
同学者のやり方を見聞している間に自ずから会得出来たような気がした。一に根気二に根....
「鷹を貰い損なった話」より 著者:寺田寅彦
小学時代の先生方から学校教育を受けた外に
同学の友達からは色々の大切な人間教育を受けた。そういう友達の中にも硬派と軟派と二....
「失われた半身」より 著者:豊島与志雄
、永田澄子のことかい。」 「うむ。」 それは、意外だった。永田澄子というのは、
同学の二人の女学生のうちの一人で、髪をおかっぱにした小柄な、まあ少女だ。無邪気な....
「学問の自由」より 著者:寺田寅彦
合は、おそらく比較的に一番広い自由を享有し得るであろう。尤も、そういう場合でも、
同学者の間にはきっと、あの設備があるのに、あんな事ばかりやっている、といったよう....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
を船にて帰られたくだりを拝読して、今より五十年余り昔の事を思い出でました。それは
同学中に緒方という温厚な少年がありました。月の夜に柄になく散歩を誘いに来ました。....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
怫然袂を払って退学してしまった。最う二、三月辛抱すれば卒業出来るのだし、二葉亭は
同学中の秀才だったから、そのまま欠席して試験を受けないでも免状を与えようという校....
「宝永噴火」より 著者:岡本かの子
ということであった。なるほど、当時有名な詩人と詩を作り合って存在を認められ、また
同学の連中をぐんぐん抜いて行って上達する気持は悪い気持でありよう筈はない。快い朗....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
官ならこのときに当然辞職するところであるが軍人にはその自由がない。昭和十三年、大
同学院から国防に関する講演を依託されて「戦争史大観」をテキストとすることとなり若....