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同居
「同居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同居の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
失ってからこの叔母夫婦と、六歳になる白痴の一人息子《ひとりむすこ》とが移って来て
同居する事になったのだ。葉子の母が、どこか重々しくって男々《おお》しい風采《ふう....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
してこの島に本物の恐龍といっしょに住むことになるだろう」 「わーっ。本物の恐龍と
同居《どうきょ》するなんて、考えただけで、ぶるぶるぶるぶるだ」 サムは全身をこ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、押入の戸を右に開ける、と上も下も仏壇で、一ツは当家の。自分でお蔦が守をするのは
同居だけに下に在る。それも何となくものあわれだけれども、後姿が褄の萎えた、かよわ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
本当の妹でなくても、それはどうでもよいことだった。事実妾は平気で、かの二人の女を
同居させていた。二人は全く家族のように振舞っていたのである。ときには、誰がこの家....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
〇二七 小泉佑一殿(昌一ノ実弟) 豊島区千早町二ノ一七 朝永良夫殿(甥)
同居中 永田徹郎殿 香川県観音寺海軍航空基地気付 ウ三三八士官室 永....
「恐竜島」より 著者:海野十三
まですすむと、探検団の連中はざわめきだした。 「これはたいへんだ。恐竜とこの島に
同居《どうきょ》するのでは、たいへんだ」 「やっぱり恐竜は人間をくうんだね。そこ....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
うに大きな呼吸をして、警部の方へ振向いた。 「大寺君。この家には、被害者の外にも
同居人が居たんだろう」 検事の質問には、言外の意味が籠っているようであった。 ....
「人造人間事件」より 著者:海野十三
ですが、馬詰丈太郎といって、博士の甥に当る男です。彼は一ヶ月前まではこの家の中に
同居していたんだが、今は出て五反田附近のアパートに住んでいます」 「その甥の馬詰....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
のです。私は今でも時々はいつの時代になったら、夫婦、親子、兄弟が昔のように楽しく
同居することができるのかしらと思われてなりませぬ。あなたにはそんなことがないので....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
はかれこれ十年|前にもこう云う家に暮らしていた。しかし或事情の為に軽率にも父母と
同居し出した。同時に又奴隷に、暴君に、力のない利己主義者に変り出した。…… 前....
「暗号数字」より 著者:海野十三
。 しばらくすると、彼の口辺に急に微笑が現われた。彼は立ちあがってタオル蒸しと
同居しているような恰好のマダムのところへ歩いていった。 「ねえ、マダム。ジョナソ....
「迷信解」より 著者:井上円了
年の『読売新聞』に見えたことがある。その話は、「東京築地南小田原町、荒物商某方へ
同居せるものにて、新栄町の鍛冶屋へ奉公中、主人のすきをうかがい、箪笥の引き出しよ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て四谷の津の守の女の写真屋の二階に下宿した事もあった。神田の皆川町の桶屋の二階に
同居した事もあった。奇妙な風体をして――例えば洋服の上に羽織を引掛けて肩から瓢箪....
「西航日録」より 著者:井上円了
部(Queen's College)ある故にその名あり。大学教授アンダーソン氏と
同居せり。アイルランドはイングランド、スコットランド、ウェールズの三州と連合して....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
てから旅順に舞戻り、再び牛肉の行商を始めながら化物屋敷で野良犬と二人(?)きりで
同居したこともある。奉天の掘立小屋に住んで亜炭を売り、鉄嶺では金がなくてとうふば....