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「同工異曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同工異曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
が運び出される滑稽な光景がある。人夫がヒーローの帽子を失敬しようとする点まで全く同工異曲である。これは偶然なのか、それともプログラム編成者の皮肉なのか不明である....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でひそかに実演を試みているわけでもあるまいが、その現われたところは、まさにあれと同工異曲で、御当人はそれを気にしていないこと勿論だが、もし、他人があって、たとえ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う少し休ませてもらいましょう」 マドロスが兵部の娘につれられたのとは期せずして同工異曲に、お松は、茂太郎を引っぱるようにして自分の船室へ連れて行ってしまいまし....
「沈黙」の話」より 著者:豊島与志雄
的な簡明さで片附くようになるだろう。 この民謡は、吾国の蒟蒻問答という落語と、同工異曲……という以上に、同工同曲であって、共に沈黙の雄弁さを示すものである。 ....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
《いも》がため貝を拾ふと津の国の由良《ゆら》の岬《みさき》にこの日暮しつ」などと同工異曲の詩趣であって、春怨思慕《しゅんえんしぼ》の若々しいセンチメントが、句の....
雪柳」より 著者:泉鏡花
浅学|寡聞の筆者が、講談、俗話の、佐賀、有馬の化猫は別として、ほとんど馬五郎談と同工異曲なのがちょっと思い出しても二三種あります。肥後国、阿蘇の連峰|猫嶽は特に....
向嶋」より 著者:永井荷風
ちじょう》の寒雁《かんがん》 秋空《あきぞら》を下《くだ》る〕 と言った絶句と同工異曲というべきである。 『江頭百詠』は静軒が天保八年『江戸繁昌記』のために罪....
料理する心」より 著者:北大路魯山人
っておられる方ならば、打ってつけの興味ある仕事であります。果物を鉢に盛る静物画と同工異曲であります。 次にお料理は即刻即用が大切であります。つまり出来たてを直....