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「同年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
めた覚えがありましたっけ。 「三浦は贅沢《ぜいたく》な暮しをしているといっても、同年輩の青年のように、新橋《しんばし》とか柳橋《やなぎばし》とか云う遊里に足を踏....
路上」より 著者:芥川竜之介
十 俊助《しゅんすけ》は眼を挙げた。と、果して初子《はつこ》の隣に同年輩の若い女が、紺地に藍の竪縞《たてじま》の着物の胸を蘆手模様《あしでもよう》....
海のほとり」より 著者:芥川竜之介
、僕等は急に笑い声やけたたましい足音に驚かされた。それは海水着に海水帽をかぶった同年輩《どうねんぱい》の二人《ふたり》の少女だった。彼等はほとんど傍若無人《ぼう....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
そこの教授となった。一九〇五年にはまたベルリンからの招聘があったがこれも断った。同年にノーベル研究所長となり、一九二七年一〇月二日の最後の日に至るまでその職を保....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
昭和十五年五月二十九日京都義方会に於ける講演速記で同年八月若干追補した。 戦争は武力をも直接使用して国家の国策を遂行する行為であ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の定律を用いて、感応にて生ずる電流の強さの測定による方法を考えた。これらの研究は同年十二月になっている。 この後一八五二年に王立協会にて講演せる「磁気指力線」....
怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
落城者の一人で有った。しかも真田幸村の部下で、堀江錦之丞と云い、幸村の子|大助と同年の若武者。但し大阪城内に召抱えられるまでは、叔父|真家桂斎という医家の許に同....
錦紗」より 著者:犬田卯
期おくれの烙印を捺される――誰も嫁にほしいと言ってくれる者がないのかも知れない。同年輩の多くのものはすでに子供まで産んでいるし、ただの一度も結婚ばなしのないなど....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
業は、次のように進んでおりました。 明治二十四年 東京美術協会「和美人」一等褒状同年 全国絵画共進会「美人観月」一等褒状 同 二十五年 京都春期絵画展覧....
妖怪学」より 著者:井上円了
三個の記憶、夢中にありて眠息するうちは、イとホとの間に数年を隔てたるに、あたかも同年中に起こりたるがごとく感見するなり。故をもって、夢中にありては、死したる人を....
妖怪報告」より 著者:井上円了
にして、北海道日高国、某氏の実際に経験せる事実なり。書中に記するところを見るに、同年十一月十九日夜、夢中に現見せる奇事なれば、ここに記載して読者の参考となす。 ....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
の国士型というは維新前後から明治初期へ掛けての青年の通有であって、二葉亭に限らず同年配のものは皆国士を理想とした。本党の床次、現閣の浜口、皆学校時代から国士を任....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
回、海軍兵学校を一回受けたが、いずれも落第してしまった。早大志望は募るばかりで、同年九月第二学期から編入試験を受けて、早稲田大学に入った。もちろん父の了解を得ず....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
たのかもしれない。 おりもおり、日露の役に出征していた次兄が戦傷がもとで病死、同年輩の知人が常陸丸で戦死したことなどをきくと、私の若い血も躍り始めた。『そうだ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
味をもっていた問題であったため、遂に勇を鼓してお受けすることになった。 かくて同年夏、会津の川上温泉に立て籠もり日本文の参考資料に熱心に目を通した。もちろん泥....