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同心円
「同心円〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同心円の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の拍子に死の魅力を感じたが最後、容易にその圏外に逃れることは出来ない。のみならず
同心円をめぐるようにじりじり死の前へ歩み寄るのである。
「いろは」短歌
....
「高山の雪」より 著者:小島烏水
になり、そのまま凝《こお》っているのがある、また円い輪が幾つも列《つら》なって、
同心円が出来ているのもある。ちょうどボートレースに、櫂《かい》からの雫が、河面に....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の遊星系の諸球体は実に驚嘆すべき安定度を享有している。それは彼らの軌道がほとんど
同心円に近く、従って相互衝突の心配がないからである。しかしちょうどこういう都合の....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
ある種の分子が四方に拡散したとすれば、その系統あるいは同色の言語要素の密度は多少
同心円形分布の形跡を生じてもよいわけである。たとえこの要素の等密度線がどのように....
「物理学圏外の物理的現象」より 著者:寺田寅彦
されるが、個々の場合の精確な予想は到底できない。この二つの場合に何ゆえに対称的な
同心円形が現われないで有限数の放射線が現われるか。これは今のところ不思議だと言っ....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
合同化してしまう。そして、山体の完備を欠損するかの如くに見える放射状の側火山も、
同心円の御中道も、輻射状の谷沢も、レイニーア山や、フッド山が、氷河を山頂、または....
「九谷焼」より 著者:中谷宇吉郎
が、焼いている間に適当に流れ落ちて面白い縞《しま》をつくり、所々に薬が結晶して、
同心円の繊細な花模《はながた》が出来ているのである。N氏のいう所によるとちょっと....