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同慶
「同慶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同慶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「男女同権」より 著者:太宰治
まいりまして、新憲法に依って男女同権がはっきり決定せられましたようで、まことに御
同慶のいたり、もうこれからは、女子は弱いなどとは言わせません、なにせ同権なのでご....
「黄村先生言行録」より 著者:太宰治
目にかからなければ話にならぬとまで言われるようになって、なんとも実に痛快無比、御
同慶のいたりに堪えません。思っても見よ(また気取りはじめた)太古の動物が太古その....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
…とは言えない。 「諸侯のうらやむお役を引き当てましたことは、一身一藩の栄誉、御
同慶至極に存じまする」 「さようで。拙者一度は、この日光のおつとめをいたしたいも....
「伸子」より 著者:宮本百合子
強いて張りながら云った。 「実に今度の平和克服は、エヘン、我々連合国国民として御
同慶に堪えませんな」 平野は微笑しながら、 「いや実際何よりです。何しろ随分待....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
に殲滅しまして、吾々大和民族の前途を泰山の安きに置くを得ました事は、邦家のため御
同慶に堪えませぬ。何卒これを御縁と致しまして何分の御庇護のほど、謹んで希望に堪え....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の揚句、やっと公表されることになり、同時に一般記事の掲載解禁となった。まことに御
同慶の至りと云わねばならぬ。 処でこの事件の発表の一日前、即ち五月十七日には、....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
ズさん、職業柄、自分でやって来ました。しかしロンドンにお帰りになったのは、全く御
同慶の至りに堪えません」 「いや、君は僕の非公式の助力が要りそうだと思ってさ。レ....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
く小規模の教室を設け、研成学院と名づけ、とにかく開校することが出来たのはまことに
同慶に堪えない。しかし研成学院はまだ全く未知数に属し、成功か不成功か予想は許され....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
が撮影所を移転せしめた記録はだれが何といつても日本が持つているのだからまことに御
同慶のいたりである。 かくのごとく※悍無類の批評家の軍勢が一作いずるとみるやた....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
腹なさるな。……どういう御縁か知らないが、よく不思議なところで落ちあいますな。御
同慶のいたりと言いたいところだが、実をいうと、すこし、小うるさい。……今までのと....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
五時ごろから林の中で小鳥の声を追い廻していたのだった。チョッピィと鳴いてくれてご
同慶のいたり。さもなければ、鳥のあとをしたって、軽井沢まででもついて行ったことだ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
待ち設けられるほど、あなたの生活と仕事に親しくなっていることを悦びました。感謝と
同慶の心をもてあなたの送り物を受け取ります。 私は先月の末からこの宿にうつりま....
「三国志」より 著者:吉川英治
夜来の大捷を孔明に報告した。 「わが君の御徳と、各※の忠誠なる武勇によるところ。
同慶の至りである。」 孔明は車上から鷹揚にそういって、大将たちをねぎらった。自....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
誉の馬上へも、形式的に頭を下げた。 「佐々木殿か。まずは、馬揃いも事なく相すみ、
同慶にぞんじまする」 「オ。御舎弟だったの」 道誉は、高氏の横顔へ、チラと訊ね....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
いて行われ、遂には帝国議会の建議とも相成り候う事、まことに事宜を得たる施策と、御
同慶の至りに存じ候う。 しかれども実を申さば、彼らの間にももはや救済改善を要せ....