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同数
「同数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
から男性の手によってなされるのを適当とするだけのことだ。 地球の表面には殆んど
同数の男女が生きている。そしてその文化が男性の欲求にのみ適合して成り立つとしたら....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
考えを最後に附加えるとこうじゃ。空軍として一時に参加出来るのは六百機、乃ち我れと
同数に過ぎぬ。しかし米国艦隊が日本沿岸何百キロの距離に近寄ったところで戦争をする....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。彼はひそかにその紙の片を勘定して見たところ、三十ばかりあったから、簾の後ろには
同数の人物がいたろうとも想像したという。 オランダ人らの演戯は約二時間も続いた....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
ば、彼等はその素質に於て(環境による影響は別とする)、今日の小市民層以上からなる
同数の入学志願者団とは較べものにならぬ程優秀な、ピック・アップ・チームを構成する....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
子音の総数をnとする。次に問題をできるだけ簡単にするためにB国語の子音をもこれと
同数だとする。さらにいちばん簡単な場合を考えて、各子音がそれぞれ各国語に出現する....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
一つない洞内では昼と夜との区別はないわけである。 ○○権益財団側からは、やはり
同数の八名の委員が出席したが、その外に、前には姿を見せなかった鬼仏洞の番人隊と称....
「火薬船」より 著者:海野十三
いか。なんのためのひめたる団体葬儀であろうか。仏の数が五十人あまり、参会者もまた
同数の五十人あまりだという。一体だれの葬儀なのであろうか」 岸少尉のかたるうち....
「台湾の姿態」より 著者:豊島与志雄
子供は暫く答えに躊躇した。この躊躇の心理が分るのだ。理論的には上り坂と下り坂とは
同数であるが、心理的に問題となるのは上り坂である。高雄の港には船舶の出入が甚だ頻....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
は他民族の言語を外国語と名づけているが、同じ民族のうちにも、社会的境遇とほとんど
同数の言語がある。各語が数世紀にわたる経験の声をもち得るのは、狭い範囲内の優秀者....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ントロープ、すなわち神にして獣なるあの怪物のことが、語られている。
不思議にも
同数であったが、二十六個大隊のイギリス兵がそれらの二十六個騎兵中隊を迎え撃たんと....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
なく、ヴァンセンヌ兵機局が控えていて弾薬には限りがない。鎮定軍には、防寨の人員と
同数ほどの連隊があり、防寨の弾薬嚢と
同数ほどの兵器廠がある。それゆえ常に一をもっ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
を顕わさしめようとすれば、各矩形の高さは、他方の矩形の面積を構成している単位数と
同数の単位数を含んでいると考えるか、または各矩形の面積は、他方の矩形の高さと底辺....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ている天狗どもが、すべて求古会員に擬らえてあるというのであった。天狗の数も会員と
同数で、かの絵さがしと同じように、その天狗の顔や翼をたどって行くと、会員の苗字が....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
経と父俊成とを立て、次に実朝はどうしても二十五くらいは採りたいので、道家も釣合上
同数にし、慈円は大家だが然るべく良経と道家との中間数としたというようなけはいが直....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
の中に男はわずかに六十七人で、女の数の七分の一弱しかありません。かりに実際は男女
同数であったとしますならば、男子の七分の六強は、みな公民の戸籍から逃げ出して、無....