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同期生
「同期生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同期生の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自叙伝」より 著者:大杉栄
」と言った。二人は中立を誓った。で、僕はすぐに、まず大きな方の佐藤を呼び出した。
同期生じゅうで一番大きな男で、撃剣も一番うまかった。器械体操場の金棒の下へ連れて....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
ることが出来た。論文はついに完成しなかった。復一よりも単純な研究で定期間に済んだ
同期生たちは半年前の秋に論文が通過して、試験所研究生終了の証書を貰ってそれぞれ約....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
見えなかった。 そもそもこの「火の玉」少尉とよばれる六条|壮介と戸川中尉とは、
同期生だったのだ。そして嘗ては、ソ満国境を前方に睨みながら、前進飛行基地のバラッ....
「独身」より 著者:森鴎外
「そりゃあ独身生活というものは、大抵の人間には無難にし遂げにくいには違ない。僕の
同期生に宮沢という男がいた。その男の卒業して直ぐの任地が新発田だったのだ。御承知....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
先きへ一緒に連れてゆかれることになったのでございます。 わたくしは三津子さんと
同期生で、一緒に卒業式につらなったのですが、家庭の事情や何かでその翌年まで自分の....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
他ともに許している人である。それに家柄も相当で、上層社会に知人が多く、士官学校の
同期生や先輩で将官級になった人たちでも、かれには一目おいているといったふうがあり....
「松井須磨子」より 著者:長谷川時雨
に彼女は卒業した。 ヒステリー気味な所作《しうち》は良人へばかりではなかった。
同期生の男たちが、山出《やまだ》しとか田舎娘などとでも言ったら最期《さいご》、学....
「魔都」より 著者:久生十蘭
大正十一年の東大哲学科の出身で、「矛盾の哲理」という警抜な卒業論文によって今でも
同期生の記憶に残っている秀才だが、卒業すると同時に引手あまたな就職口を尻眼にかけ....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
《ぬま》夫人の実家《さと》で、悦二郎氏はその家の三男である。 伯父の秋作などの
同期生だが、すこしばかり変人で、日本の野鳥の研究に没頭し、渡《わた》りや繁殖の状....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
れも漸く欠席勝になってしまった。此の明治二十八年の九月に専門学校の文科に這入った
同期生は三、四十人であったかと思うが、余はそれらの人の名前を一人も記憶しておらぬ....
「正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
する時、若い陸軍少尉が十四、五人の兵士を連れて通りかかった。彼は私が中学生時代の
同期生吉田君で、一年志願兵の少尉であるが、去年の九月以来召集されている。その吉田....