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「同根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同根の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
善の研究」より 著者:西田幾多郎
界の反影である。我が見る世界を離れて我はない(実在第九精神の章を参看せよ)。天地同根万物一体である。印度《インド》の古賢はこれを「それは汝である」 Tat tw....
近時政論考」より 著者:陸羯南
派と国民論派とは欧化時代においてともに現出したりしといえども、元来この二派はもと同根のものにあらず、その欧化主義に反対するや、保守論派は自主自由の理をもってその....
十二支考」より 著者:南方熊楠
り起ると解いた。アラビア人マスージー等の書に見る海蛇(『聖書』の竜《タンニン》と同根)は、その記載旋風が海水を捲《ま》き上ぐる顕象たる事明白で、それをわが国でも....
十二支考」より 著者:南方熊楠
似せるものが箇々別源から出来上るも不思議ならず。その源由を察せずに、似た物は必ず同根同趣と判断するは大間違いじゃ。孟子とルッソー、大塩とクロムウェルを同視したり....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
一掃せられて了うであろう。 問『近代の天啓と古代の天啓とは同一か?』 天啓は皆同根博したか? 神は変らない。神は常に与える。が、しかし決して承認を強要しない。....
獄中消息」より 著者:大杉栄
いにして置こうか。そしてその中一〇〇ばかり本を買おうと思う。その前に僕の『万物の同根一族』を送って置いてくれ。 パリから書物が来たら、著者の名と書名とおよび紙....
触覚の世界」より 著者:高村光太郎
よりも、殆ど全く触覚に統一せられている。所謂第六官といわれる位置の感覚も、素より同根である。水平、垂直の感覚を、彫刻家はねそべっていても知る。大工はさげふりと差....
三国志」より 著者:吉川英治
新釈を書く意義を筆者も信念するものである。ねがわくは読者もその意義を読んで、常に同根同生の戦乱や権変に禍いさるる華民の友国に寄する理解と関心の一|資ともしていた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
。血においても親類といえる。事は古すぎるが、八幡太郎義家から祖を同じゅうしてきた同根の家すじなのだ。この地方での領土の開発や勢望でも、ほぼ互角の豪族として並び栄....
私本太平記」より 著者:吉川英治
は哀しげに一詩をさけんだ。 豆ヲ煮ルニ 豆ノ※ヲ燃ク 豆ハ釜中ニ在リ泣ク 本コレ同根ヨリ生ズルモノヲ 相ヒ煎ルコトノ 何ンゾ太ダシク急ナル 詩は、五言四絶、わ....