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「同気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同気の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
は非番の者の残らずが全部もう席について、あちらにもこちらにもめいめいが、めいめい同気相求むる者たちとひざをつらねながら、すでに酒三行に及んでいるさいちゅうでした....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
るは恐らく事実であろう。こう云う自分もことによると少々ござっているかも知れない。同気相求め、同類相集まると云うから、気狂の説に感服する以上は――少なくともその文....
「ふもれすく」より 著者:辻潤
極まる文句を毎日幾度かお経のようにとなえては暮らした。この上一切が灰燼になったら同気相求める人達と一緒に旅芸人の一団でも組織して、全国を巡業してまわるのも一興だ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ならない堕落坊主で、酒は飲む、博奕は打つ、女狂いはするという奴だから堪まらない。同気相求むる三人があつまって、酒を飲んだり、花をひいたりして遊んでいるうちに、善....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
つらは今日でいう不良少女で、肩揚げのおりないうちに自分たちの親の家を飛び出して、同気相求むる三人が一つ仲間になって、万引や巾着切りや板の間稼ぎなどをやっていたん....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
大抵は質の悪い御家人どもや、お城坊主の道楽息子どもや、或いは市中の無頼漢どもが、同気相求むる徒党を組んで、軍用金などという体裁の好い名目のもとに、理不尽の押借り....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
因論』に似たるものあり。またその法原の章にいわく、 ここに人あり、同類相集まり同気相求め一地に拠りてもって生業す、これを国という、しかして国人みなその幸福を享....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
掻巻を鼻の辺まで揺り上げてしまう。仕方が無いから五郎治はそろり／＼と跡へ退る。一同気の毒に思い、一座白け渡りました。 千「神原氏、余程の御癇癖お気に支えられん様....
「惜別」より 著者:太宰治
野先生と周さんと私と三人が結んだあの親密な同盟も、何の事は無い、日本語不自由組の同気相求めた結果のものに過ぎなかったのではないか、と情け無い気持にもなるが、しか....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
示に接して、自己の心胸を拡充しようとは思わない。よし思っても力量が足りない。所謂同気相求め、同類相集まるの筆法で、彼等はバイブルの中から、自分達の理想に協う章句....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
に浴客がたて込んできたので、鶴見はそこそこに湯から上った。もっと詳しく話を聞けば同気相求めて佳境に入ったでもあろうにと、それなりになったのを、口惜しくも思ってい....
「金狼」より 著者:久生十蘭
わかれになってしまい、もだもだしながら、洲崎の〈金城〉ってバアで稼いでいるうち、同気相呼ぶで知合ったのが、この乾君。……そこでいろいろ考えたすえ、尼ヶ崎でダンサ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
た処、この人も変り者で、任侠的な気風の人であったので、何かの事で逢ったのが縁で、同気相求め、君の次男を貰おう。遣ろう。ということになったのでした。国吉は故郷熱海....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
余り旅行しなかった。晩年大河内子爵のお伴をして俗に柘植黙で通ってる千家の茶人と、同気相求める三人の変物｜揃いで東海道を膝栗毛の気散じな旅をした。天龍まで来ると川....
「活人形」より 著者:泉鏡花
は下男を連れたる紳士なりけり。こは高田駄平とて、横浜に住める高利貸にて、得三とは同気相集る別懇の間柄なれば、非義非道をもって有名く、人の活血を火吸器と渾名のある....