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「同流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同流の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。自分はそっと甲源一刀流の席の後ろにつこうとすると、首座《しゅざ》の方に見ていた同流の高足《こうそく》広沢|某《なにがし》が招きますから、会釈《えしゃく》して延....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
氏等に云っていた。 ◇ 翁の歿後、右の言葉は直訳的に福岡の同流を風靡した傾向がある。同時に翁は間拍子のメチャメチャな所謂、我武者羅謡を推奨....
能とは何か」より 著者:夢野久作
では何流の家元でも自流の内弟子だけしか養成していない。 その内弟子は日本国中の同流の愛好者から紹介されたり、又は自ら望んで来たり、又は内弟子の有力者や、家元自....
十二支考」より 著者:南方熊楠
る。かくすると一生嬶旦那で暮し得と信ず(ロイドの『瑞典小農生活』八六頁)。それと同流の心得で、晨する牝鶏を食えば主婦が亭主を尻に敷き続け得と信じたのだ。本邦にも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でたまらなくなります。 「拙者を仇と覘うものがありとすれば、それは兵馬一人じゃ。同流の門下などは拙者を憎みこそすれ、拙者に刃向うほどの大胆な奴はあるまいけれど、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たが、翌年より伝受も二つもらった。それから、あんまり叩かれぬようになってからは、同流の稽古場へ毎日行ったが、大勢がよって来て、小吉、小吉と言うようになった。 他....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
分が漂いはじめたので、神尾の三ツ眼が少々まぶしくなるのもぜひがないらしい。 「同流ノ剣術遣イガ、不埒又ハツカイ込ミシテ途方ニ暮レテイル者ハ、ソレゾレ少シズツ金....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
落葉《おちば》返しという別格の構えをひらいたのは、この若松屋惣七だ。それはいま、同流秘伝の一つに数えられた。惣七は、星影一刀流の江戸における宗家と目されている。....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
時に、私は松本金太郎翁を推挙したのであったが、遂にそれは宝生新氏に落着いて私らと同流の下宝生を謡うことになったのであった。氏はまた晩年になって絵を書いたり詩を作....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
流の笛を吹きまするが、二と及ぶ者のない名高い稻垣小左衞門が左様の横死を致したかと同流の誼みでござるゆえ誠に惜しい事をしたと思い、見ず識らずの方なれども余り力が落....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なしに、座は賑わった。 武蔵が、 「東軍流という御流名は、めったに、世間にも、同流を見かけぬように存ずるが貴方の御創始か」 と、問うと、 「いや、てまえの創....
三国志」より 著者:吉川英治
めた。そしていうには、 「この上は、荊州の玄徳をおたのみなさい。ご当家とは漢朝の同流同族。のみならず、こんどの旅行中、諸州のうわさを聞いても、彼は仁慈、寛厚、ま....
柳生月影抄」より 著者:吉川英治
えにお止流でもある。何度いっても同じ事」 「ではなぜ、諸国に流派をゆるし、諸藩に同流の弟子を」 「うるさい」 「なに」 「そのような世話、汝らにはうけん。帰れっ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
町・梨子原(内侍原町)・陰陽町、四箇所乎。 とある。奈良の陰陽師はみな幸徳井の同流として、その祖と称する吉備大臣に因み、吉備塚をもって起原としたものかもしれぬ....