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同生
「同生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「学生と教養」より 著者:倉田百三
つくるのでなく、当初から相互融入的であり、その住居、衣食、言語風習まで徹頭徹尾共
同生活態に依属しているところの、アトム的ならぬ共同人間である人倫の事実は外に表現....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
ては一市民であるが、今日に於ては、日本人、あるいは、世界人、とにかく世界全体の共
同生活体の一員としての自我というものは、個人的人間自我と共に、自我の思弁に関して....
「桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
ある。虫ケラの生活にもさしたる魅力があるわけではないが、先祖の大婆サンと好んで共
同生活をいとなむことがより良い生活とも思われない。 「キミは適所を得たらしいが、....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
間の心の苦しみうるところの力というものは、二つのものからできております。一つは共
同生活をしてきた。たがいに助け合って敵と闘ってきた。長い間の共
同生活の同情、いっ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
山の二階へ淵君などが遊びにきたときあたりに聞かされたのではないかと思う。青山の共
同生活は半年あまりで解消になつた。伊藤は蒲田へ移り住むことになり私は新宿のほうの....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
稽の方へ出かけて行った。 ※という道士がいた。 二人はひどくウマが合った。共
同生活をやることにした。 東巖子に比べると呉※の方は、ちょっと俗物の所があった....
「笑について」より 著者:岸田国士
皆さんも一ツお試しになつて下さい。 ベルグソンは又こうも申します。「笑いは、共
同生活の或る要求に応じているもので、社会的意味を持つものである」と。つまり不調和....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
だね。これも大いに分りますよ。豊島与志雄先生は名題の猫好きで、多くの猫と長年の共
同生活であるが、何が一番食いたいかというと猫が食いたい、それも自分のウチで飼って....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
わけではない。この理がお分りになれば、何を禁止するなどゝ騒ぐ必要もなく、人間の共
同生活の前途は明るいものですよ。....
「殺人迷路」より 著者:甲賀三郎
、私の為には父の仇、姉の仇です。京子さんはその後星田さんの所を逃げて、牧太郎と共
同生活をしていました。やはり似た者夫婦とか云って、京子さんには、星田さんのような....
「電報」より 著者:織田作之助
みた。 三人の帰還軍人が瀬戸内海沿岸のある小さな町のはずれに一軒の家を借りて共
同生活をしている。その家にもう一人小隊長と呼ばれている家族がいる。当年七歳の少年....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ころを感じていらっしゃいますと聞いて私もやや安心いたしました。感じの強い人には共
同生活はなかなか気苦労なものですのに、あなたのお宅は人と人との結びつかりがそんな....
「判決」より 著者:カフカフランツ
いた。およそ二年前にゲオルクの母の死去ということがあり、それ以来ゲオルクは父と共
同生活をしていたが、そのことは友人もたしかに聞かされて、一通の手紙にそっけない表....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ると、あなた方、人間と云う奴は、気が変になってしまうのです。わたし共と一しょの共
同生活が末まで遂げられんのなら、あなた、なぜその共
同生活に這入ったのです。あなた....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
北沢新次郎教授が池袋に住んでいたので、その裏に同盟本部を設置して社会主義学生の共
同生活が行われた。 当時の仲間は、和田巌、中村高一、平野力三、三宅正一、川俣清....