同筆[語句情報] »
同筆
「同筆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同筆の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いあがって覗き込んだ。 「成程、似ているようですね」 「似ているじゃねえ。確かに
同筆だ。この寺へはいろいろの奴らが寄り集まって来て、その置手紙を木魚の口へ投げ込....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
何者かが投げ込んで行った「武士の誓言」の一通も、同じ人の筆であるらしい。果たして
同筆であれば、白雲堂はこの事件に係り合いがあるものと見做《みな》さなければならな....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
なくなっているのに驚き、急に主となって奔走して旧門下古賀得四郎氏、同柴藤精蔵氏、
同筆者等に謀った結果、銅像建設の議が起った。しかし前述の通り旧門下といっても指を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
きもならず、戻りもならずに漂うている、その墨の文字さえが、供養塔の文字とほぼ同時
同筆を以て書かれたように、あざやかに読めるものですから、兵馬がそれを見やると、 ....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
暴徒が起こるの、あるいは犯罪が増すというごとき道徳的行為も昔の簡単なる組織時代と
同筆法《どうひっぽう》で解決が出来ぬから、我々は新時代の経済界の現象《げんしょう....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
は何の関係もない。すなわちこれは神前に供えるからサカキに対しての榊をつくったのと
同筆法である。 ノイバラの実、営実 ノイバラ(Rosa multiflora ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
の柱にも「待てしばし子を思ふ闇に迷ふらん、六つのちまたの道しるべせん」と書いて、
同筆で、 相模ノ国の住人 本間九郎|資貞が子、源内兵衛資忠、生年十八歳 正慶二年....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
この三点が、伝来も明瞭だし、熊本でも、古くから有名になっている。しかし、なお
同筆と見られて、影のちがった物が、遺墨展などに見かけることもあるが、変った語だの....