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同系
「同系〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同系の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
性、O、P、渋味、地味の矩形は消極性を表わしている。
なおこの直六面体は、他の
同系統の種々の趣味をその表面または内部の一定点に含有すると考えても差支ないであろ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
気狂《きちがい》の子分を有している。はなはだ危険である。滅多《めった》に近寄ると
同系統内に引《ひ》き摺《ず》り込まれそうである。自分が文章の上において驚嘆の余《....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
捧げたロッジも同じ考えのように思われる。ついこの間出たポドモアの遺著もおそらくは
同系統のものだろう。 独乙《ドイツ》のフェヒナーは十九世紀の中頃すでに地球その....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
ろいろ王事に尽されもしたことは、世間周知のことでござります。しかるに、水戸殿とは
同系同枝とも申すべき当家が、かかる大切の時に順逆の分を誤り、朝敵になりますことは....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
だ。尚、宋学は当時後醍醐天皇初め南朝公家の間に盛に行われて居たから、正成は天皇と
同系統の学問をして居たことになる。南柯の夢で正成を笠置に召し出したのが奉公の最初....
「比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
と同様である。 しかし前の考察から一条の活路が示唆される。それは、約言すれば、
同系言語の「統計的密度」の「勾配」(gradient)によって、その系の言語の拡....
「火山の名について」より 著者:寺田寅彦
考えてみるとむしろカイモンが始めであろうとも考えられる節があり、千島のカイモンと
同系と考えるほうがよさそうにも思われ、少なくも両方に同等の蓋然性がある。それでこ....
「怪譚小説の話」より 著者:田中貢太郎
こののっぺら坊の話は、本所の七不思議の置いてけ堀と一つのものである。私の郷里にも
同系統の話がある。場所は一方に山があり一方に畑や松原があって人家も何もないところ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
」(巻二十・四四五三)、「夜のいとまに摘める芹これ」(同・四四五五)等の「に」と
同系統のもので色調の稍ちがうものである。なお、「夕闇は道たづたづし月待ちて往かせ....
「文学に於ける構想力」より 著者:豊島与志雄
してまだ将来にも、生きている。死は現実の転位の場にある。 「麦と兵隊」及びそれと
同系列の作品は、記録的なものとされている。確かに記録的なものではある。然しそれが....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
って混戦中に投ぜられるかもしれないが、しかし味方となろうとも敵となろうとも、常に
同系の人間であったし、いつまでも
同系の人間であるだろう。そのことを彼らは彼と同様....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
よろしいようだ。 私は白髯サマの御本体を見せてもらった。いっぱんに白髯サマとか
同系統の帝釈サマ聖天サマなどは陽物崇拝とか歓喜仏のようなものを本尊にしているよう....
「歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
のまま守られて来た短歌も、若し民謡として真に口語律の推移に任せて置いたとしたら、
同系統の単詩形なる琉歌同様の形になってしまって居たであろう。 友人伊波普猷氏は、....
「痀女抄録」より 著者:矢田津世子
間に掲げておくことになった。父の解釈に、この繍は不完全の調和をなしているという。
同系統を用いた色糸の単調の美、ぶざまとみえていた面の置きかたの妙も、わたくしには....
「古事記」より 著者:太安万侶
行事である。結末においてさまざまの異系統の祖先神が出現するのは、それらの諸民族が
同系統であることを語るものである。―― そこでスサノヲの命が仰せになるには....