同級[語句情報] »
同級
「同級〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同級の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
のものと思われた。語学だの数学だのという基礎学は、癇癪《かんしゃく》にさわるほど
同級の者たちが呑込みがおそいのでただもどかしさをそそられるばかりだった。それゆえ....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
私が四年も育てられた私の学校に私の愛情を遺しておきたいためであった。なかには私の
同級生で、金のあった人はそればかりでは満足しないで、あるいは学校に音楽堂を寄附す....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
当時は水泳協会も芦の茂った中洲から安田の屋敷前へ移っていた。僕はそこへ二、三人の
同級の友達と通って行った。清水昌彦もその一人だった。 「僕は誰にもわかるまいと思....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
と返事をしたが、西郷氏はすこし冗談を云いすぎたことを後悔した。「ありゃ学校時代の
同級生なので、有名な真面目な男だから、からかっちゃ駄目ですよ」 帆村は何も応え....
「赤外線男」より 著者:海野十三
そのとき彼の口から、この事件の一切の顛末を聞くことが出来たのだった。彼は中学校で
同級だったときのあの飾り気のない口調で、こんな風に最後の解決を語った。 「『赤外....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
べて静かに、日頃の雑音も聞えず。また凧の絵を描く。 ◯年賀客。小野富弥君(小学校
同級生)、吉岡専造君。 一月四日 ◯初仕事に懸る。大日本画劇の紙芝居脚本『蚤の....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
だか、それについて語ろう。 その日、春木少年は、この間から学校で仲よしになった
同級生の牛丸平太郎という身体の大きな少年といっしょに、日曜を利用した山登りをやっ....
「海底都市」より 著者:海野十三
とりもどした……。 「あっ、君は……」 僕の前に立ってにやにや笑う少年。それは
同級生の辻《つじ》ヶ|谷《や》虎四郎《とらしろう》君であった。 この辻ヶ谷君と....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
手のお嬢さんというのが、健さんの姉さんで名津子《なつこ》さんという方です。つまり
同級生のお姉さまと恋愛関係に陥《お》ちてしまったわけですの。名津子さんは二十歳で....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
の方は、植物採集用のどうらんを肩から紐《ひも》でつっていた。この二人の少年少女は
同級生であるが、夏休みの宿題になっている標本がまだそろわないので、今日はそれをと....
「超人間X号」より 著者:海野十三
う少年がいった。戸山は、この少年団のリーダー格であった。あとの四人の少年もみんな
同級生であった。きょうはいいお天気であったので、三角岳登山を試みたのであったが、....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
てもどかしがった。 学校は私立だったが、先生はまたなく滝太郎を可愛がって、一度
同級の者と掴合をして遁げて帰って、それッきり、登校しないのを、先生がわざわざ母親....
「恒藤恭氏」より 著者:芥川竜之介
を好まず、出たらめを云わず、身を処するに清白なる事、僕などとは雲泥の差なり。同室
同級の藤岡蔵六も、やはり謹厳の士なりしが、これは謹厳すぎる憾なきにあらず。「待合....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
士をよんだ。 「え?」 「おどろいてるな。ぼくはグリッフィンなんだよ。ほら大学で
同級だったグリッフィンだよ。おぼえてるだろう」 「グリッフィンだって……なにをば....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
して、家に着いても家族の顔がないのには、流石にいい気持ではなかつた。 小学校の
同級生である喜一が多分自分より一足先に戦地から帰つているはずの西隣に、佐太郎はズ....