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「同胞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同胞の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
義血侠血」より 著者:泉鏡花
《ためし》なき莫大《ばくだい》の給金を払うに到《いた》れり。 渠は親もあらず、同胞《はらから》もあらず、情夫《つきもの》とてもあらざれば、一切《いっさい》の収....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
のではない、ただ私がドレほどこの地球を愛し、ドレだけこの世界を愛し、ドレだけ私の同胞を思ったかという記念物をこの世に置いて往きたいのである、すなわち英語でいう ....
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
くなった。 君たちいったいどこの国の役人か、この洪水が目に入らないのか。多くの同胞が大水害に泣いてるのを何と見てるか。 ほとんど口の先まで出たけれど、僅かに....
婦系図」より 著者:泉鏡花
な人物で。 年紀は二十七。従五位|勲三等、前の軍医監、同姓|英臣の長男、七人の同胞の中に英吉ばかりが男子で、姉が一人、妹が五人、その中縁附いたのが三人で。姉は....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の近親、朋友、同志あるいは同国人のみの利害のために、詭計あるいは暴力によって四海同胞たる人類を犠牲にするようなことをしようとはしないであろう。 スワンテ・アウ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ではなかろうか。 われらは、天皇を信仰し心から皇運を扶翼し奉るものは皆われらの同胞であり、全く平等で天皇に仕え奉るべきものと信ずる。東亜連盟の初期に於て、諸国....
去年」より 著者:伊藤左千夫
ぎ引き出して適当の位置にすえる。三十分をいでずして十五、六頭をたおしてしまった。同胞姉妹が屍を並べてたおされているのも知らずに、牛はのそのそ引き出されてくる。子....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
『いかなる種類の人が最も理想に近いか?』 真の仁者――真の仁者とは、いつもその同胞の幸福と進歩とに、貢献すべく心懸けて居る、まことの人物、まことの神の子である....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
ると、たちまち国賊を見つけたような憎悪の眼を光らせたのは、だれでもない、親愛なる同胞諸君であつたことを私は忘れない。もともと、服装は、実用的要求に幾分かの美的要....
北斗帖」より 著者:違星北斗
更け行く夜半は我はしも ウタリー思いて泣いてありけり ウタリーは同胞 ほろ/\と鳴く虫の音はウタリーを 思いて泣ける我にしあらぬか ガッチャキの....
葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
い。 髯ある者、腕車を走らす者、外套を着たものなどを、同一世に住むとは思わず、同胞であることなどは忘れてしまって、憂きことを、憂しと識別することさえ出来ぬまで....
西航日録」より 著者:井上円了
たなにびとの手にか帰せん。東洋の多事、今よりますますはなはだしからん。ただ、わが同胞は鞠躬尽瘁よく、唇ほろびて歯寒きの間に立ち、風雲を一掃して、東洋の天地に青天....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
、もって欧州最近の実況をも読者に紹介することとなせり。 本書刊行の目的は、わが同胞をして、今後ますます進んで南球の別天地に活動せしめんとする意にほかならず。今....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
沖縄諸島、小笠原、硫黄島等、これらのものは特別なる軍事占領が継続され、百数十万の同胞は、日本の行政の外にあるのであります。まさに民族の悲劇といわなければなりませ....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
幕僚を従えて大勢乗り込んで、激励の辞をやったのであるが「汝らの勲章から、われわれ同胞の血がしたたる」とか「一将功成って万骨枯る」とか「早稲田を軍閥に売るな」「学....