同臭[語句情報] » 同臭

「同臭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同臭の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:太宰治
り、泥酔の果の下等な薄汚いお色気だけのせいであったのかも知れない。謂《い》わば、同臭相寄るという醜怪な図に過ぎなかったのかも知れない。 私は、その不健康な、悪....
丹下左膳」より 著者:林不忘
様へ、キラリと一眼をきらめかせたのち、 「汝アこの女と、同じ穴の狸だな、イヤさ、同臭のやからだな」 ぐっと調子をさげて、 「おもしれえ。おれア伊賀の源三郎に、....
平凡」より 著者:二葉亭四迷
地震の如く其を感じて騒ぎ立てた。之を又|真摯《しんし》の態度だとかいって感服する同臭味《どうしゅうみ》の人が広い世間には無いでもなかったので、私は老人がお宗旨に....
家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
えますね。 記者。それでは交際が広いのですね。 森。ある意味では広いと見えます。同臭のものを尋ねて欧洲大陸を半分位は歩いていましょう。何でも親達は軍人にする積で....
百花園」より 著者:永井荷風
昭和改元の年もわずか二三日を余すばかりの時、偶然の機会はまたもやわたくしをして同臭の二三子と共に、同じこの縁先から同じく花のない庭に対せしめた。嘗て初夏の夕に....