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「同色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同色の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
り、もし諸鳥獣その辺に至らば皆同一色いわゆる金色なればすなわち師子《しし》獣王と同色なり、諸鳥獣既に師子と同一金色なりといえどもその力勢功徳名称ことごとく師子王....
十二支考」より 著者:南方熊楠
村竹治などはまるで較べ物にならぬ、その後プリニウスを読むと八巻三十五章に蛇が土と同色でその形を隠す事は一汎《いっぱん》に知らる、九巻四八章に章魚《たこ》居処に随....
オリンポスの果実」より 著者:田中英光
えでは、ひとことの文句も言えません。 服は仮縫《かりぬ》いなしに、ユニホォムと同色同型のものを、出帆《しゅっぱん》の時刻までに、間に合してくれることになりまし....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
眼で見る虹は一つしかないからだ。それに、明暗の度が強いために色彩が鮮烈で側にある同色のものとの判別が、全然つかなくなってしまうのだよ。ああ、あの|渡り鳥――それ....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
題のまがい雛と、形も同じ、塗りも同じ、着付けの京|金襴の色までがまったく同様同形同色でしたから、名人のことばがさらにさえました。 「あのようにたくさん、どうした....
旅愁」より 著者:横光利一
を増すばかりだった。これで何事か起らぬ方が不自然だと云いたげな部屋の長いソファも同色の紅いである。真紀子は黙りつづけて窓から舞台の幕を見ていたが、一刻の魔の通過....
比較言語学における統計的研究法の可能性について」より 著者:寺田寅彦
にアジア大陸のある地点からある種の分子が四方に拡散したとすれば、その系統あるいは同色の言語要素の密度は多少同心円形分布の形跡を生じてもよいわけである。たとえこの....
十二支考」より 著者:南方熊楠
じて創口《きずぐち》から毒を吸い出さしめて癒す。蛇咬を療ずる呪を心得た術士は蛇と同色の物を食わず産蓐《さんじょく》と経行中の女人に触れると呪が利かなくなる。しか....
一九二三年冬」より 著者:宮本百合子
いが、白いゴムに光る碧石が入った大きなお下げどめをし、紺サージの洋服に水色毛糸帽同色リボンつきといういでたち。顔に縦じわ非常に多く、すっかりあかのつまった長い爪....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
紫いろの隅々に、貧しいトランクの山脈と一しょに、この産業の自由流動と、それによる同色化傾向の濃厚な近代社会に、何とかして無理にも史的境界と、その尊厳を保とうとす....
胚胎」より 著者:宮本百合子
チリのズボン白い飾りのついた短靴をはいて飾りのついた剣をつるす。ふちのない上着と同色の帽子についた王家の紋章が動く毎に光る。 第二の女の声は陽気で、第一第三の女....
白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
拳闘家(淡紅色帽、青|及黒|短衣) 三、バックウォータ卿 デスボロ(黄色帽、袖同色) 四、ロス大佐 白銀(黒色帽、赤色|短衣) 五、バルモーラル公爵 アイリス....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
から不意に一個の石が飛んで来た。石は松明に中って、火の粉は乱れ飛んだ。素破やと一同色めいて、何れも持ったる武器を把直した。 若者の一人は猟銃を携えていた。或者....
情鬼」より 著者:大倉燁子
しかも電気がついているので室内は一目でよく見えた。長椅子、安楽椅子、壁掛まで全部同色の鼠色で、寄木細工の床の上には処々にペルシャ絨氈が敷いてある。あるものは正方....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
ろと色盲の事を調べてみました。そのときある日私は友人と一緒にスチルリング氏の仮性同色表を手本にして日本文字の色盲検査表を作る練習をしていました。ところがその時の....