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同衾
「同衾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同衾の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
、お前|間《ま》がわるければ脊中合《せなかあわせ》にして寝ましょう」
と到頭|
同衾《ひとつね》をしましたが、決して男女《なんにょ》
同衾はするものでございません....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
こそこうなった上に躊躇《ちゅうちょ》するわ、その顔を見て声を聞けば、かれら夫婦が
同衾《ひとつね》するのに枕《まくら》を並べて差支《さしつか》えぬ、それでも汗にな....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
等は我儘《わがまま》なものだと断言せざるを得ないようになった。ことに吾輩が時々|
同衾《どうきん》する小供のごときに至っては言語同断《ごんごどうだん》である。自分....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
云うところだろうがね。しかし、その装置の内容たるや、過去の三変死事件が、それぞれ
同衾中に起ったのを考えれば判るだろう。つまり、二人以上の重量が法度で、それが加わ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
うな涙を」 侍「なに有難涙を」 ○「へえ成程それから何うしました」 侍「ところで
同衾に寝たんだ」 ○「へえー甚いなア……成程、鐵ウもっと前へ出ろ、大変な話になっ....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
にはいきません、此間あんたが嬉しい事を云ったから女房にしようと約束はしたが、まだ
同衾をしねえのが仕合せだから、どうか貴方はいゝ所から婿を取って夫婦|中よくお暮し....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
お照は宅へ帰って、得心の上武田重二郎を養子にした処が、お照は振って/\振りぬいて
同衾をしません。家付の我儘娘、重二郎は学問に凝って居りますから、襖を隔てゝ更るま....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
色を変えて……迂濶りした事は云えない、確と是はと云う証もなし、何も僕がその密夫と
同衾を為ていた処を見定めた訳では無いけれども、何うも怪しいと云うのは、疾うから馴....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《ないし》二十一歳以上、身体、精神ともに健全で、産児の有資格者には、一週二回だけ
同衾《どうきん》が許されて、その際には男女ともに沐浴《もくよく》して、『すこやか....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
ウも、その他親しみのこもつた言葉何一つしやべらず、宿六をなんと思つてゐるのだか、
同衾はする、しかしそこから宿六といふ特別な人格などはミヂンも設定の意志がなくて、....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
うことがありましたが、私は前後不覚に熟睡して、はじめは全く気附かなかったのです。
同衾している人が良人でないと分ったのは、手の施し様のない状態になった後でした。又....
「陳情書」より 著者:西尾正
おふささんと房枝の問題を、どう解釈したらいいのでありましょう? 私は形式的に女と
同衾《どうきん》し乍ら、果してそれが同名異人であるのか、房枝の早業か、将又《はた....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
が、哀れにもあんまり気がはりつめたか翌朝から下痢を起して、姫君にいやがられ、再び
同衾を許されなくなってしまった。そこで離婚訴訟となったが、かく戸籍に傷がついては....
「枯尾花」より 著者:関根黙庵
に驚ろいて起たのかと聞れ、実は斯々と伍什を語るに、女|不審げにこのほども或る客と
同衾せしに、同じ様な事あり畢竟何故とも分明らねど世間に知れれば当楼の暖簾に疵が付....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
ろが,ここにすこぶる機転のきく男がいて,あらかじめ細長い砥石を用意して行って女と
同衾し,あわやという瞬間に,自分のものをそれとすりかえた.するとそこに生えていた....