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同調
「同調〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
同調の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
ものである。 出勤次第、第二号「テレビジョン」機ヲ「スタート」ノコト。受影機ノ
同調周波数ヲ七万付近ニ選ビ、調整ノコト。陰極管ノ水冷ニ特ニ注意ヲ要ス。 この....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
よ。それはこの器械じゃ見えないのかね」 「僕もそう思って、さっきから、いろいろと
同調波長を変えて、違った映像をうつしてみたんだが、残念ながらそれらしいものを捉え....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
かつて獨善的日本主義者が自己に反對するものは何でも「赤」と攻撃したごとく、自己に
同調せざるものを一口に「フアツシヨ」とか、「全体主義」とか、理性をこえた感情的惡....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ってゆく少年の姿――それがまぼろしのようにわたしの眼に浮かんだ。(昭和2・1「不
同調」) 御堀端三題 海に山に、涼風に浴した思い出もいろいろあるが、最も忘れ得....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
っち》してある。だからパネルの前に人間が近づいて、目盛盤をまわしても、受信回路の
同調を破ったり、ストレー・フィールドを作って増幅回路へ妨害を与えたりすることはな....
「金属人間」より 著者:海野十三
しいのですが、かんじんの真空管がぬいてあるし、電波長《でんぱちょう》を決定する、
同調回路《どうちょうかいろ》のところもねじ切ってあるから、はっきりわかりませんね....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
するのではないらしい。現に学習院教授紀平正美博士によると、日本精神とは「他人と合
同調和」する精神から流れ出たものだというのである(「日本精神に関する一考察」)。....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
立に関する小委員会なるものを開いて、原案を作成可決した。越えて九月十三日、さらに
同調査会の、産業振興特別委員会においても、この原案を可決した。越えて九月十八日、....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
まだ確かな証拠はないが、僕の眼に狂いがなければ、あれは日共の党員だ。少くとも党の
同調者だ。そしてここで、何等かの情報を得ようとしているのだ。この頃本社では、諸会....
「色彩映画のシナリオ」より 著者:中井正一
淡くするかまたはコントラストを強くするべきか。 五 シナリオの筋と、色との配合、
同調すべき場合と、むしろコントラストを強くする場合。 六 シナリオでは説明となり....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
て、云ってたじゃござんせんか」 源兵衛がお春の言葉を耳に掛けない様子に、お牧は
同調しなかった。 「小僧達を、連れてまいりました」 「………」 お春の後ろへす....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ずこれと同一の挙動を現ずるに至るなり。例えばここに十人ありて、その中の九人、同音
同調にある一詩を朗吟するときは、その他の一人は知らず識らず微声を発して、これに誦....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
あります。研究者の連絡を図るということが大切であるのは申すまでもないが、殊に同文
同調の国風として進むために、意義深い仏教研究に資する事業を助勢するということは、....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
かく勝手の違った感じで苦労した。西尾官房長官に不信任案が出たときも、党内の左派が
同調の動きをみせたので、これをまとめて否決するのに苦労した。 やがて与党の書記....
「澪標」より 著者:外村繁
頃はプロレタリヤ文学が漸く盛んになり、左傾する友人も少くなかった。その一月、「不
同調」という雑誌に私は作品を発表したが、その流行に阿《おもね》るような作品で、醜....