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「同郷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

同郷の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第五氷河期」より 著者:海野十三
警視庁の精神病部長の馬詰博士、他の一人は、警務部長の多島警視、もう一人は、総監と同郷の帝大理学部教授の青倉博士、残りの一人は、気象台技師の志々度博士であった。 ....
婦系図」より 著者:泉鏡花
へも暇乞に来ましたが、故郷の静岡へ引込む、と云っていましたから、河野さんの本宅と同郷でしょう。御相談なさるには便宜かも知れません。……御随意に、――お引取を。」....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
転していると主張したそうである。しかしこれ以上のことは伝わっていない。彼の偉大な同郷人アルキメデス(Archimedes 紀元前二八七―二一二年)についても伝わ....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
後私の調べに貢献して下すった故園長の古い戦友、半崎甲平老人であります。この老人は同郷の出身ですが、衛生隊員として出征せられていたので、後に園長がX線で体内の弾丸....
蠅男」より 著者:海野十三
殺し、所持金を奪って逃走した。誰知らぬと思いの外、それを同じくこの地に出稼ぎ中の同郷の人、玉屋総一郎に見られてしまい、後に裁判所に於て玉屋の証言が取上げられ、糊....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
臼井《うすい》藤吾という姓名の青年であり、この臼井青年を紹介して来たのは、課長と同郷の大先輩である元知事|目賀野《めがの》俊道氏であった。しかし課長は、この大先....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
まり深く知らない。そのことをいうと、老所長は、 「あの帆村荘六という奴は、わしと同郷でな、ちょっと或る縁故でつながっている者だが、すこし変り者だ。その帆村から、....
大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
たか」 一人の艇夫が、煙草をくわえて、三郎の横に、腰をおろした。それは、三郎と同郷の、神戸生れの艇夫で、鳥原彦吉という男であった。彼は、やさしい男で、そして艇....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
提唱したので国粋が亡びて考えようが無くなったんだ。そこでわたしの最後の手段はある同郷生に頼んで、阿Q事件の判決文を調べてもらうより外はなかった。そうして一個月た....
端午節」より 著者:井上紅梅
ら深い識合いではなかった。彼は続いて去年の暮れのことを思い出した。そのとき一人の同郷生が十円借りに来た。彼は明かにお役所の判のついてある手形を持っていたが、その....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
自分を殺すか、人間の自分を殺すか、方法は二つしかなかつた。ちようどそのときやはり同郷の人で絵をやつていた男が、いつしよに松山でおでん屋をやらないかという相談を持....
雪柳」より 著者:泉鏡花
小石川|白山のあたりに家がある。小山|弥作氏、直槙は、筆者と同郷の出で、知人は渠を獅子屋さんと渾名した。誉過ぎたのでもありません、軽く扱った....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
た西源四郎と陸軍大尉で早世した永見松太郎の二人であった。殊に永見は同時に上京した同郷人であるし、同じ軍人志願であったからなお更深く交際した。然るに永見は首尾よく....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
しているのだ。ゆえに、二人長生の杯をかたむけて酔いを忘れたのであった。) 氏は同郷にして、その出身の学校も同一なり。その当時の同窓はたいていみな隔世の人となり....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ってきたつもりなのには弱った。世話になっているうち、本町の山路という雑貨屋が私の同郷であるのを知り、これ幸いと身を寄せることになった。 この雑貨屋では私は番頭....