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名も無い
「名も無い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名も無いの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
だけにペンで名前を書入れて帰った。 寺は気に入らなかった。然し町は気に入った。
名も無いフロウナウの町は平凡そのもののようであった。几帳面に道路に仕切られ、それ....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
へ分入ろうとする途中に、小さい丘が見えた。ここらに多い山毛欅が茂って、丘の麓には
名も無い小川が繞っていた。 「や。人が死んでいる!」 先に立ったる一人が松明を....
「肌の匂い」より 著者:三好十郎
無い。私は「書齋の徒」だ。外に出れば、ただ裏町や場末や山野をウロつきまわつては、
名も無い人たちと交るだけで、それもただ常識はずれの、おかしな、何の役にも立たぬこ....