名を取る[語句情報] » 名を取る

「名を取る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名を取るの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山崎合戦」より 著者:菊池寛
大事の前の小事であり、かつは年々のクリスチャンであるし、だまっていると、「不忠の名を取るとも、累代の武名を汚すわけには行かぬ」と云って、明智勢に切り入って、一番....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
見ると、いかなる殿上人《てんじょうびと》もおよび難き姿となって、「おとこ美男」の名を取る。 それに、歌を詠ませると、なかなかの名歌をよむ。 物臭太郎では勿体....
源氏物語」より 著者:紫式部
じいこととして自分は御辞退をした。それであるのに若い源氏と恋をして、しまいには悪名を取ることになるのかと御息所は重苦しい悩みを心にして健康もすぐれなかった。この....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を公表する手段を申し込まれたのも断わり、騒がしい世評をのがれ、涜神《とくしん》の名を取るよりも自分の思想の滅亡を好んだのだった。そういうあきらめた反抗者の人柄が....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
アい風が、すうと廊下から入って、ちり毛もとに、ぞッと沁みたも道理こそ、十九貫と渾名を取る……かねて借金があって、抜けつ潜りつ、すっぽかしている――でぶでぶした、....
アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
コル・クル”(si-yukar-kor-kur 本当のユカルの上手)という名誉の名を取るようになったということであります。 ところで、これら山上の神々の舞い遊....