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名を売る
「名を売る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名を売るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
弱者の味方をして有名になったのだから、売名と云われても仕方がないが、今の世の中に
名を売る手段として弱者の味方をすると云う事は愚の極だ。むしろブルジョア階級の御出....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
かりし浪子をおりよくも抱き留めたるはこの人なりけり。 ラッパを吹き鼓を鳴らして
名を売ることをせざれば、知らざる者は名をだに聞かざれど、知れる者はその包むとすれ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
今日の百画会が無名の小画家の生活手段であると反して、当時の書画会は画を売るよりは
名を売るを目的としてしばしば高名な書家や画家にすらも主催された。書画会を開かない....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
す。之はあなた方も御承知でしょう。之には大体次のような場合が多いのです。 第一
名を売るためにやるのです。 人間というものは、何時でも芝居気は失せぬと見え、世....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
店や活動小屋の階段を上下して先を争うことに能《よ》く馴《な》らされている。自分の
名を売るためには、自ら進んで全級の生徒を代表し、時の大臣や顕官に手紙を送る事を少....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
合を仕かけた彼の目的からそれを洞察すると、あれは武蔵の売名にやった仕事だ。自分の
名を売るために洛内第一の吉岡家へ向って、うまく喧嘩を売ったもので、吉岡はその図に....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
れじゃ一体、俺ッちは、何をしたらいいんだい?」 「だから、名を揚げることだ」 「
名を売るだけなら、大泥棒になりさえすれや、嫌でも名が出る。石川五右衛門でも、自雷....