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名人肌
「名人肌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名人肌の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「建設の明暗」の印象」より 著者:宮本百合子
新築地の「建設の明暗」はきっと誰にとっても終りまですらりと観られた芝居であったろうと思う。 廃れてゆく南部鉄瓶工の
名人肌の親方新耕堂久作が、古風な職人気質の愛着と意地とをこれまで自分の命をうちこ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いるからです。決して支那流の哲人でもないし、強烈な精神の独自性というのでもない。
名人肌の一くせある爺さん(勿論内容豊富也)というところですね。ですから人物論とし....
「泉鏡花先生のこと」より 著者:小村雪岱
茶とか鼠の色は使えませんでした。 このように自己というものを常にしっかり持った
名人肌の芸術家でしたが、神経質の反面、大変愛嬌のあった方で、その温かさが人間鏡花....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
で、明珍の末孫とかいうことで、明珍何宗とか名乗っていて、名家の系統を引いただけに
名人肌の人でした。美雲もこうした家の生まれだけあって、仕事は上手で、若さも若し、....
「古陶磁の価値」より 著者:北大路魯山人
いる。ああいうのはどこまでいっても職工的であって、的が初めから違っている。これは
名人肌でありまして、優れたものでありますから値段も相当高いのでありますがこれは初....
「世界の「料理王逝く」ということから」より 著者:北大路魯山人
ころの美と天味を知っていたかどうか。画でいえば精々|栖鳳とか、鴈治郎程度の技巧的
名人肌ではなかったか。西洋人の世界一は、口ぐせの場合が多いようだ。....