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名入り
「名入り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
名入りの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蠅男」より 著者:海野十三
ったのだ。 「蠅男」とは何者であろう? 疑問の屍体 その奇怪なる蠅男の署
名入りの脅迫状が、こうして二通も揃ってみると、これはもはや冗談ごとではなかった。....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
元の釜山はいうに及ばず、東莱、馬山から狩り集めた、芸妓、お酌、仲居の類いが十四五
名入り交って足の踏む処もない……皆、船に強い奴ばかりを選りすぐったものらしく、十....
「私の感想」より 著者:宮本百合子
用食は実際的でないから一考を要するという意見であった。するとそれに対し某夫人が署
名入りで抗議をなげた。現在の砂糖の配給量である一日あれだけの砂糖を、代用食のため....
「明日への新聞」より 著者:宮本百合子
る執筆者の立場から、大企業のサラリーマンに移って行った。記者その人々の存在は、社
名入りの名刺とその旗を立てて走る自動車の威厳によって装われるようになったのであっ....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
こで必要なのは、批評そのものではなくて、批評者の署名に他ならない。――で批評が署
名入りでなければならないという批評に対する見解には、少なくとも文芸批評などを念頭....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
は許されないこととなり、芸術批評は専ら宣伝省の特許を得た、芸術記者のフルネーム署
名入りのものに限るというのだそうである。従来の(多分自由な)批評は「ユダヤ的」批....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
には顧客先を私自身一軒一軒年始まわりをしたものです。先代の中村さんは配達の小僧に
名入りの手拭いを持たせてやったと聞きましたが、私どもはどうしても主婦自身伺うべき....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
イエメンの王様の誕生日のお祝い、とかいてあるそれは文字だよ。誕生日の記念品だ。署
名入りだから、ほかにだれも買わないのは当たり前だ」 「じゃア来年の誕生日、また…....
「春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
訪問が許されていたのであるから、候補者のお供をして歩く職人や若い者に、伯爵家から
名入りの印|絆纒をだして着せ、その上に伯爵の候補者推薦名刺には、大隈という認印ま....