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「名判〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名判の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かがりび》をたよりに、ためつすかしつ次のごとくに書きつけました。 「当職所司代は名判官と承わる。これなる四人の公盗共が掠《かす》めし珠数屋の財宝財物を御糺問《ご....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
柱 深川猿江公園 一万二千七百九十柱 を筆頭に、合計七万八千八百五十七柱(姓名判明セルモノ、八千五十三柱)。 十月二十八日 ◯光文社の創刊する「光」に、わ....
真田幸村」より 著者:菊池寛
衆文学者に採用されたため、この名前が圧倒的に有名になったのだろう。 むかし、姓名判断などは、なかったのであるが、幸村ほど智才|秀れしものは時に際し事に触れて、....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
の事、かくも前例のない事でありますれば、よく御勘考の上、好き前例をこゝでお作り、名判官たるのその真価あらば、その真価を宜しく後にまで御発揮いたゞきたいのである」....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
の御暇差出候上は向後江戸お屋敷は不及申御領分迄立廻り申さゞる旨|被仰出候事 家老名判 祖五郎は 「はっ」 と頭を下げましたが、心の中では、父は殺され、其の上....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
* 親がつけてくれた名が気に入らなくなって改名する人がある。姓名判断という迷信的な俗説を信じて改名するのはまた別であるが、そうでなくて改名する....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
木、君だからとて、そうそう正直に冤《むじつ》の晴れるのを待ってもいられまい。上に名判官ある世には、獄屋《ひとや》のうちにも白日の照すことはあろうけれど、ここらあ....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
人に訴え申し、金の詮議を依頼した。 この不思議な事件の吟味を取扱った人は、時の名判官板倉殿、年内余日も無く皆々渡世のさわりもあるべし、正月二十五日に詮索をはじ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
名によって第六感に訴えるほか仕方がない。名前の気に入ったやつを賭けるのだ。この姓名判断もあんまり莫迦にならない証拠には、私は、これで第一回のランモア競馬に「|王....
反抗」より 著者:豊島与志雄
等のうちに、種々なつまらないことばかりを知ってる深谷《ふかや》という男がいて、姓名判断をしてやるというので、皆の姓名を順々に聴きただしていって、しまいにお清へま....
女侠伝」より 著者:岡本綺堂
旅びとの死体が聴いていて、今度ここの劇場で包孝粛の芝居を上演したのを機会に、その名判官の前に姿を現したのだろうというのだ。土工らも余計なことをしゃべったばかりに....
嘘の効用」より 著者:末弘厳太郎
たは「具体的妥当性」を現わさんとする者の執った手段にほぼ二種類あります。その一は名判官主義、その二は陪審制度です。名判官をして、自由自在に裁判をさせればとにかく....
歴史的探偵小説の興味」より 著者:小酒井不木
るのである。別項に掲げた拙稿「世界裁判奇談」の中にも書いたが、大岡越前守その他の名判官の裁判物語は、その名判官の機智の働かせ方が興味の中心となっている。現代なら....
恐ろしき贈物」より 著者:小酒井不木
して第二の恐ろしい贈物が届いたのである。 二 判事ロザルスキーは名判官の評判を取った人であった。常習性犯罪者に対して、彼はいつも思い切って苛酷な....
豆腐買い」より 著者:岡本かの子
を競っている。小児科の医者、特許弁理士、もう一つ内科呼吸器科の医者、派出婦会、姓名判断の占師、遠慮深くうしろの方から細い首を出して長唄の師匠の標柱が藍色の杵の紋....