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「名勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

名勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
手富士を見る、また北上川の源に沼宮内より逢《あ》う、共に奥州《おうしゅう》にての名勝なり。 十七日、朝早く起き出でたるに足|傷《いた》みて立つこと叶《かな》わ....
川中島合戦」より 著者:菊池寛
武田の家は、源義家の弟|新羅三郎義光の後で、第十六代信虎の子が信玄である。幼名勝千代、天文五年十六歳で将軍足利義晴より諱字を賜り、晴信と称した。この年父信虎....
名勝地帯」より 著者:黒島伝治
そこは、南に富士山を背負い、北に湖水をひかえた名勝地帯だった。海抜、二千六百尺。湖の中に島があった。 見物客が、ドライブして....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
衛戍病院の白い分院がある。――薬師寺、万松園、春日山などと共に、療養院は、山代の名勝に入っている。絵はがきがある。御覧なさい。 病院にして名勝の絵になったのは....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
かしながら、日本でも職人の仕事としては非常な勢で作られたらしいのです、それは今の名勝絵葉書の如く、シネマ俳優の肖像の如く盛に作られ、そして、それは逆に外国に輸出....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
われは六道の辻に立って、その選択には随分頭を悩ます次第であります。その上そこには名勝案内の広告など立っていて、極楽の有様などが大げさに描かれてあったりなどすると....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
私にとってのカルモチンである。 昔の散髪屋とか湯屋の装飾品としての懸け額に日本名勝風景などの類や役者の似顔や、美人、いなせな男が絞りの手拭を肩に掛けたる肖像等....
可愛い女」より 著者:神西清
けったら! 乱暴するない!」 訳注 『ティヴォリ』――ローマ付近にある名勝の地にちなんだ名である。 大斎期――復活祭にさきだつ七週間。三月から四月にま....
小豆島」より 著者:黒島伝治
見ている。儲けるのは大阪商船と、宿屋や小商人だけである。寒霞渓がいゝとか「天下の名勝」だとか云って宣伝するのも、主に儲けをする彼等である。百姓には、寒霞渓が、な....
岩魚」より 著者:佐藤垢石
家へ帰ってきた。その時はもう、明治十二、三年になっていたのである。裕八郎は日ごろ名勝旧跡、神社仏閣などを探るのが趣味で、読書も好み甚だ快活な生活の持ち主であった....
」より 著者:佐藤垢石
った伜を伴った楽しい旅である。見るもの、感ずるもの、悉くが明るい。船の窓から見る名勝室戸岬の風景も、三十数年前の昔とは、まるで趣が異なる。殊に立秋後の澄んだ明る....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
記載してあるが、大町桂月氏の『関東の山水』を読むと、上州の山水の第七節に「土地の名勝をかき出せとその筋より達しのありし時、円覚は大瀑なれどその名が面白からず、猪....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ぐ。まず、今回世界周遊の目的は南半球の視察にあれば、その途上、余が耳目に触れたる名勝を集めて十二題を選定し、その風光を吟詠す。これ、余がいわゆる南球十二勝なり。....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
昨年十一月に始めて出羽の踏査に着手したその続きを、この春の休暇中にやってみたいと思っている折から、山形県史蹟名勝天然記念物調査委員会の開会式が行われるので、やって来ぬかと理事官の有吉君から....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
京都には上の御霊の鳥居の脇に唱門師村という一廓があって、宝永二年の序のある『山城名勝志』には、「今に至る迄彼地唱門師多く住す」とある。 山科言継卿の日記によれ....